中国が去る12月2日に打ち上げた無人月探査機『嫦娥(じょうが)3号』が、14日午後9時過ぎ(日本時間午後10時過ぎ頃)、中国初の月面着陸に成功したことを、海外サイト『likecool.com』が報じています。
月面着陸を果たしたのは、これで旧ソ連とアメリカに次ぐ3カ国目。
『嫦娥3号』には月面探査車『玉兎(ぎょくと)号』が搭載されており、中国は今後同車で撮影した画像を、後日地球に送信する予定とのことです。
『玉兎号』は、およそ3カ月かけて、月の性質や資源の分布状況などを詳しく調査。そのデータを元に、習近平政権は将来的な月の資源獲得に向け、発言権を確保する狙いがあるみたい。
着陸態勢に入ってから約12分間で、月の北半球にある目標地点に着陸したという『嫦娥3号』。その模様は国営テレビで中継され、多くの国民がその様子を、固唾をのんで見守っていたとかいないとか。
偉業を成し遂げ、世界にその力を見せつけた中国。「2020年までには宇宙ステーションを建設する」という宣言もしているようですが、一方で、「宇宙関連予算を開示していない点をアメリカが強く懸念している」という報道があるのも気になるところ。
月の資源獲得に向けて、今回大きく前進したかのようにみえる中国。今後の展開に要注目ですね。
(文=田端あんじ)
参考元:likecool.com
▼根こそぎ資源持っていきそうで怖い……