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【女ひとりの酒場放浪記】第一回:(ある意味で)ここぞというときに! 渋谷「山家」に行ってきた

2014年2月9日

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「女ひとりで居酒屋?行けますよー」ほう、どういった居酒屋で? 「えーなんかー店内はキレイでオシャレでカクテル類も充実しててチーズの盛り合わせとかリゾットとかがあったりするとこー」

それってアレでしょ? はじめはひとりだけど、同じくひとり飲みをしていた男性に声をかけられ仲良くなり最後はふたりで帰る的なアレでしょ? だめー!! オシャレな居酒屋に女ひとりで飲みに行くなんて居酒屋ナンパ師の恰好の餌!! 後日フラれて枕を涙で濡らす羽目になったらどうするんですか!!!! 女ひとりで居酒屋行くなら、居酒屋ナンパ師のいなさそうな店……そう、女ひとりでは行きにくいようなお店に行った方が安全(イイ出会いもあるかも)なのです!!

ということで、このシリーズでは、筆者が女ひとりでは行きにくい飲み屋に突入し「女ひとりで行っても大丈夫だよ! 素敵な出会いもあるかもよ!」と、女ひとりで楽しむ新境地を、女性の皆様にお伝えいたします。

第一回目に選んだのは、渋谷にある「山家(やまが)」というお店

マークシティ横の「ウェーヴ通り」を歩いて行くと、あった!……けど、あれ?


なんかいっぱいある。どこに入ればいいのか分からず、とりあえず京王井の頭線西口改札すぐ近くの山家さんに入ることに。

平日の十四時なのにお客さんであふれかえる店内。もちろん女性のひとり客はおりません。
案内されたのは奥の方の席。

おい何か一番奥の方で合コンやってるぞ。私も混ぜ……メニューを見て、まずは生ビールを注文。

美味い。たまに「生ビール」と表記しながら発泡酒を出すお店がありますけど、このお店では正真正銘の生ビールをいただけます。ここで、梅きゅうとネギ串を注文。


おお、これは「あくまでも主役はお酒! つまみは主役を引き立てる名脇役よ!」といったお味。実にイイ。良すぎてもう一杯お酒を追加しようと再びメニューに目をやると……おや?

ホッピーだ!! ホッピーがある!!!! ……ホッピーとは、中(焼酎)と外(ホッピー)を混ぜて疑似ビールをつくることができる、なぜか昭和っぽい居酒屋には大体あり、主に痛風を気にするおっちゃんたちが好んで飲む飲料で、初めにホッピーセットを頼み後から中(焼酎)を追加注文していくのが普通です。おっちゃんでなくてもホッピーが大好きな筆者は即注文。

美味しいけど濃い。しかし、あっという間に一杯目を飲みほし、中を追加注文。

一杯目の中の画像がないので分かり難いですが、明らかに中の量が増えている。ホッピーってだいたい二杯くらいで外がほぼなくなるのですが注いだ後でもまだ三分の一ほど残るくらいの濃さ。「このままではすぐに酔ってしまい取材ができなくなる」と思いチェイサーとして生ビールを追加注文。店員さんと「女性ひとりのお客さんはよく来ますか?」「ほとんど来ないですね」「ですよね」などと会話をしていたら、突然「今からメニューが変わるので一度お会計お願いします」と告げられる筆者。

どうやらこのお店は二四時間営業で、営業時間内に三回メニューが変わるらしい。まるで「一日で三人の男性をとっかえひっかえする悪女」のようではないか。……そんなことを考えながら言われたとおりに会計を済ませ、追加で三杯目の中を注文した直後、なんと! 隣の席にイケメン二人組がやってきた!!!!! そこで筆者は何を思ったか「隣のイケメンに悪女っぽい私をアピールし最終的に連絡先を交換する」という課題を設けることに。

出来うる限りの「私が考えた悩ましげな表情」をしてみる。反応なし。いつまでも反応なし。そりゃそうだよなと早くも課題を放棄した筆者の元に三杯目の中が。さらに量が増えている。結果、

潰れました。しかし、そうしたらなんと、今まで何の反応もなかった隣のイケメンが「大丈夫ですか?」と筆者に声をかけてくれたではありませんか!!
小細工しなくても普通に飲んでいるだけでよかった模様。人間は素直が一番なのだと人生訓を得る。その後、どんな仕事をしているのかなどの会話でイケメン二人組と盛り上がり、とても楽しい時間を過ごすことができました。

ということで、渋谷で終電を逃した際、男性から「どこか泊まっていく?」と聞かれた場合に「二四時間営業の居酒屋あるからそこ行くわ。じゃあね」という駆け込み寺的な使い方もできるこのお店! ぜひ行ってみてくださいませ! 意外な出会いもあるかも知れませんよ!

■ショップデータ
店名:山家 支店
住所:東京都渋谷区道玄坂1-5-7 KINGビル B1F~2F
営業時間:二四時間

(写真・文=シマヅ)

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