みなさん、久しぶりの大雪はいかがでしたか? エンジョイした方、片付けに追われた方、さまざまいらっしゃったことでしょう。そんな中、成田空港がどえらいことになっていたようです。積雪でフライトのキャンセルが相次いだうえに、空港へのアクセスが軒並みストップ! そしてやっと動いたと思ったら、今度はフライトの取り消しが相次いで大混乱に!!
偶然、成田空港を利用していた記者が、その様子を語ってくれました。以下、Pouch三田記者からのレポートです。
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旅行に、ハプニングはつきもの。だから、記者は空港に行くときなどには余裕をもって行動するようにしています。ですが……。この日記者が遭遇したのは、それがまったく意味をなさないほどの異常事態でした。
2月9日(日曜日)朝8時。成田空港までたどり着けない! そんなまさかの事態を記者が知らされたのは、東京駅でのことでした。東京から成田空港へのアクセスは、「京成本線(スカイライナー)」「京成成田空港線(スカイアクセス)」「JR成田線(成田エクスプレス)」「高速道路(バス・タクシー)」とあるのですが、いずれも積雪により閉鎖!! 大きなキャリーバッグを引く記者を含めた旅行客たち全員、右往左往です。
記者は「総武線が動いている」という情報を入手。秋葉原経由の各駅停車で千葉に向かいました。成田線はまだ動いておらず、記者はここで待つことに。まずファミレスで2時間、あとはお昼くらいには開通するだろという考えでホームに座っていました(甘かった)。もちろんホームは、人だらけ。駅員さんも「黄色い線の内側に」なんて言えないくらい。結局待ちました、10時間。
でも、記者はまだ運がいいほうだったようです。「スカイライナー」運休情報がネットにちゃんと出ておらず、一部の人々が接続駅の日暮里駅になだれ込み、ものすごい混雑だったとのこと。
やがて、成田線がなんとか開通。待ちくたびれた旅行客のテンションも異常な状態に……。初めて成田線が空港に向けて出発すると、「ヒュー! ヒュー! Have a nice trip!!!!!!」などと沢山の歓声が上がり、ハイタッチ、ハグ、拍手が当分止みませんでした。こんなにも空港が遠く感じたことはありません……あー疲れた。
……しかし実はここからが、本当の試練の始まりでした。空港に着いてみると……なんと!! どこもかしこもウルトラ長蛇の列が!!
それはそうですよね、日暮里駅や東京駅、千葉駅で足止めされていた人々が、一気に流れ込んだのですから。そして、電車遅れで飛行機に乗れなかった人、積雪で飛ばなかった便に乗るはずだった人、みんながカウンターになだれこんでいく! 空港内は前が見えないほどの人・ヒト・ひとで溢れかえっておりました……。「うひょぉぉぉー!」という言葉以外、出てきません!
記者ももちろん、乗れる便を確保するために長蛇の列へ。この列ってやつ、進むのがものすごーーーく遅いんです。たった10メートル進むのに1時間もかかるんですよ!? これはヒドイ……そして、延々、ほんとうに延々並ぶこと12時間。ようやく! 記者は代わりのフライトをゲットしたのです。東京駅の足止めから数えて、ちょうど24時間めのことでした。死んじゃうよ……。
周りでは夜を空港で明かした旅行客という名の「戦士たち」がフロアで休息を……。記者もまた、空港でもらった非常用グッズのマットで体を休めておりました。みんなの顔も自分の顔も、グロッキーすぎて見るに耐えない!!! もうこんな事態、二度と起こしてはいかんっ!! と誰かに向かって叫びたくなった記者でした。
執筆=三田じゅんな・纐纈タルコ / 撮影=三田じゅんな (c)Pouch
▼つかの間の休息……
▼空港内はどこも人であふれかえっていました
▼マットと水、クラッカーが配られました。ありがたい……。
▼そこかしこに戦い終えた人々が。
▼職員さんたちも等しく戦ったのです