酒場という聖地へ
酒を求め、
肴(と人や事件との出会い)を求めさまよう・・・
はい! ということで! 吉田類の酒場放浪記リスペクト企画……じゃなくて、女性の皆さんに、女ひとりで居酒屋に行き新たな世界と出会って欲しいと思い企画した【女ひとり飲み酒場放浪記】の第二弾! 今回は、中央総武線の高円寺駅に何店舗かある「大将(たいしょう)」に行ってきました!
高円寺駅を降り、南口から右手側に直進していくと……あった!
筆者としては、手前の看板の文句が非常に気になるところですが、あえてスルー。写真を撮りながら立ち尽くしていると「どうぞー! お一人様ですか?」と声をかけてくれる店員さん。「はい」と答える筆者。ビニールで囲まれた席で飲んだら面白そうだなーそっちに案内してくれないかなーと店員さんに念を送るも届かず、店内に案内されました。
これよ! このオシャレ感がまったくない、この店内!! 最高!!!! 「お持ち帰り出来ます」は純然たる「(串焼きの)お持ち帰り」であって、変な意味では決してないのです! 変な意味では決してないのです! 大事なことなので二回言いました。
…メニューはあるのですが、手書きの看板にある品が「本日のおすすめ」で、季節や日によって違う料理を頂けるとのとこ。
入口近くの席につき、まずは生ビールを注文。
美味い。こちらも、前回のシリーズ記事と同様に、正真正銘の生ビール。あと、ジョッキグラスに店名が書いてあってステキ。こういう小さなことで妙にテンションあがったりするのが飲み屋のいいところ。
続いて、豆もやしとキャベツを注文。
おいコレかなりの量があるぞ。小食の方だと、これだけでお腹いっぱいになれる量。
キャベツも美味しかったのですが、個人的には豆もやしが近年まれにみる酒の肴にピッタリ率の97%を記録! ごま油の風味と絶妙な味付けでビールによく合い、お酒が進む進む! もやしの底力を見せつけられました。
豆もやしのおかげでビールを五分で完飲(かんいん)。次は何にしようとメニューに目をやると……あああ!
ホッピーだあああ!!!! (ホッピーについてはこの記事を参照)これは注文しなければ。
中の量もちょうどいい。うっとりする筆者。……が、ここで近くの席で飲酒しているグループの人が「ホッピーってダメな人が飲む酒だよな」と水を差すような発言を!
うるせぇんだよ人がホッピー飲んでるすぐ横でホッピーdisる方がダメ人間だしホッピーをバカにするものはホッピーに泣くんだよクソが!
泣いたのは筆者でした。
次は何を頼もうかなーなどと考えていたら外国人の方がご来店。へー、なんか国際的でいいなーと思いながら可愛い女性店員さんと雑談していると「相席してもいいですか?」と声をかけられる筆者。相手はなんと、さっきお店に入ってきた外国人の方!
まさか、飲み屋で国際交流ができるとは……! 「ナイストゥーミーチュー」と筆者が挨拶すると「あ、日本語分かります」と外国人の方。恥ずかしいいいい! 今すぐこの場から立ち去りたい! でもお酒も料理もおいしいしもうちょっと居たい!! ということで、恥を肴に酒を飲むという新境地に到達した筆者。
その後はお酒の力もあり、外国人の方との会話も盛り上がりとても楽しい時間を過ごせました。
最後に、「女性ひとりのお客さんってよく来ますか?」と店員さんに尋ねる筆者。「来ますよー」と店員さん。来るんかい! さすが高円寺。サブカルチャーの街に住む女子は何かが違う。
ということで! 女性のひとり客もよく来るというこのお店! まだ女ひとり飲みに抵抗のある方は、このお店からチャレンジしてみてはいかがでしょうか? 国際交流もできちゃうかも知れませんよ!
■ショップデータ
店名:大将2号店
住所:東京都杉並区高円寺南3-58-17
営業時間:[月~金]17:00~2:00
[土]16:00~2:00
[日・祝]16:00~1:00
余談。「お持ち帰り」はされていません。
取材・執筆・撮影=シマヅ (c) Pouch