みなさん、LINEのスタンプって使っていますか?
筆者はあまり使わないのですが、可愛かったり面白かったりするスタンプが送られてくるたびに「いいなー私もいっぱいスタンプ欲しいなーでもだいたい有料なんだよなー」と思いながら文字だけで返信する日々。「スタンプが自分で作れたらいいのに」と何度思ったことか。
……筆者と同じような人がたくさんいたのでしょうか。先日、LINE Corporationから「LINE Creators Market」という、オリジナルスタンプが作れるサービスが発表されました! 2月28日現在、「Coming soon」となっており、まだ利用はできないのですが、スタンプの作り方は掲載されています。
思い立ったが吉日! 備えあれば憂いなし!! ……要は、前もってスタンプを作っておき、きたるサービス開始時に即発表できるように準備しておけばいいのです! ということで、美大出身の筆者がラインスタンプ作りに挑戦してみました!
■まずは筆者の実力
美大出身といっても主にレポートや論文を書く学科を出たのですが、高校3年のはじめくらいまでは油絵科を目指していました。今残っている高校時代の作品(?)は、
F50サイズの油彩と、
B2サイズの鉛筆デッサンと、
木炭紙サイズの鉛筆デッサンです。
「(どこの美大かにもよるけど)油絵学科に合格するにはあと1~2年がんばれ」くらいのレベルです。
■スタンプを作るにあたり、設定したルール
LINE Creators Market でスタンプを作るには、最低でも40個のスタンプ画像が必要とのこと。1個につき5分かかるとして、40個作るには3時間ほど必要。
上記をもとに定めたルールは以下。
1.制作にかける時間は3時間のみ
2.3時間で必ず40個のスタンプを作る
3.達成できなかったら2日間禁酒する
以上です。禁酒だけは絶対に嫌なので絶対に40個作ったるわ!! っていうか40個とか楽勝でしょ。勝利しか見えないわ! 燃えてきた!!!!
■製作開始
まずはオリジナルキャラクターを描く。
今回は4人。「一般的な女性」、「イケメン」、「オタサー(ヲタクサークル)の姫※」、「オタサーの男性」。オタサーの姫とオタサーの男性はよく分からなかったのでネットの情報をもとに想像で。
※ヲタクサークル内で紅一点としてサークル内の男性にちやほやされる女性のこと
筆者はスキャナを持っていないため、さきほど手書きしたキャラクターたちをペンタブ※で直書きすることに。
※ペンの形をしたマウス。主にパソコンで絵を描くときに用いられる。
お絵かきソフトを機動し、タイマーをセット。60分で3ターン。これで3時間。スタート!
1個目。「一般的な女性」終了。かかった時間は約6分。まずまずだ。
2個目。「イケメン」終了。かかった時間は約7分。ま…まずまずだ。
3個目。「オタサーの姫」終了。かかった時間は約10分。ま…まずいんじゃないか?
4個目。「オタサーの男性」終了。かかった時間は約8分。ほかのものは色を考えたりしたので時間かかっても納得いきましたが、今回はただの白黒の絵。それに8分もかかるって!!
残り時間は2時間半。できあがったのは4個。ヤバい急がねば!!
LINE Creators Marketによると、「推奨するスタンプ」は「日常会話、コミュニケーションで使いやすいもの」と「表情、メッセージ、イラストが分かりやすくシンプルなもの」らしい。
ということで、「ハートを振りまく一般的な女性」、「泣きながら悩み相談をもちかけヲタク男子をその気にさせようとするオタサーの姫」を描いていたら1ターン終了。ヤバい。
その後、「クサいセリフを吐くイケメン」、「読書を邪魔され不機嫌になるオタサーの男性」、「わかるー! という女子がよく使うワードを発する一般的な女性」「髪の毛をいじって“つまらない”ことをアピールする一般的な女性」。
ここで2ターン目終了。あきらかに描くペースが落ちている!! それもそのはず。どんな場面がいいのかを考えるだけで結構時間がかかるのです。基本になるキャラを描いていたときとはわけが違う。
とにかく急がないと禁酒するはめになってしまう……!
3ターン目、最後の60分。「自分でサークル内の男子数人に手を出したせいでサークルが崩壊しそうなのに “仲良くしようよー!” とか言い出すオタサーの姫」、「家に泊まってく? 何もしないよ。とウソを吐くイケメン」を描き、タイマーを見ると残り時間30分。
あーもう無理だわ。DVD見ながら友達にLINE送ろう。夜中だしスッピンだけどもういいや。酒飲んだ勢いってことで、スッピンよ世界にはばたけ! …ん? 酒? そうか!
ということで、非常に凡庸性のある新キャラ、「ビールくん」を追加しました。
作成した画像にビールくんをそのまま貼り付けるだけで、「ビールくんに顔を隠される一般的な女性」、「ビールくんが仲間になってくれたオタサーの姫」、「ビールくんを口説くイケメン」、「ビールくんに衝突されメガネが吹き飛び実はイケメンだったことがバレるオタサーの男性」の4パターンが完成!
ここで終了。3時間でできあがった画像は17個。半数の20個にもとどいていない…惨敗です。
しかしこのサービス、とても面白いと思いますし、作ったスタンプは販売もできるようです。40個作るのは大変ですが興味のある方はお試しを!
追記:筆者が作ったスタンプがまったく「日常会話、コミュニケーションで使いやすいもの」じゃないというツッコミは随時受け付けます。
撮影・執筆・お絵かき=シマヅ (c) Pouch
以下、筆者が作ったLINEアイコン▼
「一般的な女性」
「イケメン」
「オタサーの姫」
「オタサーの男性」
「ハートを振りまく一般的な女性」
「泣きながら悩み相談をもちかけヲタク男子をその気にさせようとするオタサーの姫」
「クサいセリフを吐くイケメン」
「読書を邪魔され不機嫌になるオタサーの男性」
「わかるー! という女子がよく使うワードを発する一般的な女性」
「髪の毛をいじって“つまらない”ことをアピールする一般的な女性」
「自分でサークル内の男子数人に手を出したせいでサークルが崩壊しそうなのに“仲良くしようよー!”とか言い出すオタサーの姫」
「家に泊まってく? 何もしないよ。と嘘を吐くイケメン」
「ビールくん」
「ビールくんに顔を隠される一般的な女性」
「ビールくんが仲間になってくれたオタサーの姫」
「ビールくんを口説くイケメン」
「ビールくんに衝突されメガネが吹き飛び実はイケメンだったことがバレるオタサーの男性」