突然ですが、記者は今月水戸で行われる「納豆早食い世界大会」に参加します。そのため、来る日も来る日も納豆のことが頭から離れず、日常生活でも「納豆」というワードに敏感になってしまう今日この頃……。
そんな記者が「納豆らあめん」なるものを見過ごせるわけがございません。
さてその「納豆らあめん」、どこで食べられるかというと新宿界隈で名の知れた「らぁめん ほりうち」。同店といえば超肉厚チャーシューが惜しげもなく載った「ちゃあしゅうめん」が有名ですが、今回ご紹介する「納豆らあめん」も870円となかなかのお値段にも関わらず1日20食ほど出るそう。根強いファン、多し!
・結論を言うと、「おいしいやないかぁぁぁぁ!」
納豆らあめんのベースはあっさり系醤油。つまり、よくよく考えれば醤油ラーメンと納豆を合わせてまずくなるはずがないのです。だってふたつの間には「大豆」という共通項があるのだもの! 生き別れの兄弟が丼のなかで再会した、ただそれだけのこと。納豆らあめんなんてどうせ色物でしょ、と早とちりした記者はまだまだ修行が足りないようです。
・「ほら、うちメニュー少ないでしょ? だからさ」と店主は意味ありげにはにかんだ
ラーメン好きの方はご存知でしょうが「らぁめん ほりうち」のご主人は数軒となりにある「満来」出身。その当時、満来では重要な会議が行われました。「うちはメニューが少ない。あとひとつ、パンチの効いたメニューが欲しい!」。そうして新メニューを作るべく昼夜を問わず試行錯誤……ではない、ある店員の「納豆入れるとうまいっすよー」の一言を受けこの「納豆らあめん」が誕生したのだとか。誕生の経緯は案外あっさり味でした。
・納豆らあめん、その工程とは
非常にシンプルです。スーパーで見かける四角く白いパック納豆をボールに入れ軽くほぐしたら、生卵をイン! そのあとは猛烈にかき混ぜる! おまんメレンゲ作る気か! というくらいかき混ぜるのです! あぁ、それをほかほかご飯にかけたらどんなにうまかろう、などと無粋なことを考えてはいけません。これを通常の「らあめん」に乗せたら納豆らあめんの完成。
お味ですが、先ほど店主がその腕に青筋を立ててかき混ぜた甲斐もあり、卵の泡立ちが納豆1粒1粒を包み込み全体的な口あたりはトロッとマイルドで食べ進めやすい。たっぷり260グラムの自家製平打ち麺は中華そばというよりうどんに近い感じなので、納豆との相性が良いのはこれのおかげかも。どんぶりの底にたまった納豆をすくいながら、納豆の名脇役ぶりをしみじみ思うのでした。
【らぁめん ほりうち】
住所:東京都新宿区西新宿1-4-7高野ビル1F
電話番号:03-3348-5530
営業時間:[月~金]11:00~21:00(L.0)[土]11:00~20:00(L.0)
定休:日祝
取材協力:らぁめん ほりうち
取材・撮影・執筆=井上こん(c)Pouch
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▼この頃には納豆臭さは消え失せているのであります