昭和アイドルの聖地で現役女子高生・女子大生たちが沢田研二やフォーリーブスを熱く語る！　「平成生まれの昭和好き女子会」イベントレポ

ここ最近、昭和ブーム、とりわけ80年代ブームをひしひしと感じている私（記者）。しかしそれは、当時子どもだったオトナたちが昔をなつかしがっているだけかと思っていたのですが、しかし。

……しっかり来てましたよーーー、若い世代にも！　先日開催された「マルベル堂プレゼンツ第1回平成生まれの昭和好き女子会」には昭和カルチャーに憧れる現役女子高生や女子大生たちが集結！

いったいどんなイベントだったのか!?　どんな会話が繰り広げられるのか!?　興味津々で取材に訪れた昭和生まれの私（記者）が当日の様子をレポいたします！

今回のイベントを企画したのは浅草にある老舗の撮影スタジオ、マルベル堂。昭和のアイドルたちはこぞってここでプロマイドを撮影し、その売上で当時の人気がうかがえたという、いわばスターの聖地的な場所です。

今回のイベントはそんなマルベル堂らしさがつまった内容に！　店長の武田さんがスタジオ内の見学を誘導。プロマイド撮影方法についてのレクチャーをしたり、当時のスターたちのエピソードを披露したり。そのあとは、参加者の女子たちでめくるめく昭和トークタイム！　お菓子＆ドリンクが出ると聞いていましたが、マルベル堂さん、さすが！　ナポリタンやメロンクリームソーダまで登場……これはテンションあがるわぁ!!

この日参加した女子たちはぜんぶで9名。平成生まれといえば当然26歳以下なわけですが、この日は現役高校生や大学生といったハタチ前後のコばかり（中にはこの春、中学を卒業したコも！）。そんな若いコたちが嵐やワン・ダイレクションが好きなのと同じノリでジュリーやフォーリーブス、布施明の話をしているっていう……!!　これまで見たことがないような新鮮な光景であります。

ここでトークタイムで繰り広げられた会話の中から興味深かったものをいくつか。

■彼女たちの悩み
・周りに同じような趣味の子がいない
・初対面でなかなか言えない。言い出すタイミングが難しい
・タイガースが好きって言っても「誰それ!?」ってなる。官房長官がいたグループって説明したり（←岸部一徳のことかと）
・友達とカラオケ行っても歌う歌が合わない
・今後、聖子ちゃんカットにするかどうか

■彼女たちのあるある
・プロマイドは番号順にアルバムに入れてコレクション（イベントのときに見せ合いっこなどしてました）
・レコードを収集しているもののプレーヤーがなくて聴けない
・情報はネットで。YouTubeでオールスター運動会や夜のヒットスタジオを観たり。しかし、当時のリアルな空気感は身近な人に聞くのがいちばん
・若いファンはめったにいないので、年配のファンの方たちに優しくしてもらえる。80代のおじいちゃんにレアアイテムもらったり、ゆかりのお店でおごってもらえたり

参加者の女子たちが盛り上がる様子を見て、とにかく嬉しげな武田店長。「これは2回目もやんなきゃなあ」と満足そう。最初、赤いラジカセにマイクをつなげてノリノリで登場したときは店長のキャラの濃さに内心ちょっとうろたえた自分でしたが、とてもよい方なのです。最後、「次回も来てくれるかな？」という武田店長の問いかけに、みんなで「いいともー！」と声をそろえた昭和好き女子たちでした。

他にもマルベル堂ではユニークなイベントやプランを企画しているので、興味ある方はぜひTwitterやFacebookでチェックを。

取材・撮影・執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch