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お坊さんの実務誌『月刊住職』が想像の8万倍くらい面白い!! 「お寺にHPは必要か」「遺族に8000万円要求された住職」「ムササビから寺をまもる」など仏門のリアル情報満載!

2014年5月15日

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家は仏教、自身の信仰は特にナシ、通った学校はミッション系という、宗教に関しては実に日本人らしい人生を歩んでいる私(記者)。

しかしいつどこで、食パンくわえて道を急いでいる途中、曲がり角で偶然ぶつかった彼が実は住職で、ひょんなことから結婚、気づけばお寺のヨメになっちゃう……なんてことだって、起こるかもしれない。縁(えにし)とはそんなもんですよね、わかります。

そんなときのためにも少しはお坊さん業界のことを勉強しておくべきではあるまいか

というわけで取り寄せてみた雑誌がコチラ。1974年創刊、住職の実務誌である『月刊住職』。ネットで話題になったことがあるのでご存じの方もいるかもしれませんが、実際に中を見たことがある人は少ないのでは?

いったいどんな内容の雑誌なのか? ホントに住職の方たちは読んでいるのか? 実際に由緒あるお寺の住職さんへのインタビューも織り交ぜつつ、今回は『月刊住職』の気になる中身についてご紹介していきましょう。

■ 『月刊住職』ってどんな雑誌?

1974年創刊から40年続く、住職のための実用実務誌。発行元である興山舎(こうざんしゃ)のサイトに書かれていることを簡単にまとめると、「全宗派すべての住職・寺族のための報道誌」「仏教界全般のできごとのほか、寺院運営、住職活動、寺族の生活などさまざまな情報を掲載」とのこと。

■ 具体的にどんな内容なの?

今回取り寄せたのは『月刊住職』5月号。さっそく、今号の特集をいくつか抜き出してみるとします。

お寺にホームページは必要か 本当に効果あるか実際を見る
・新聞等に活動を載せてもらう各宗マスコミ対策の現状と問題
・寺の崖から転落死した遺族に慰謝料8000万円余を要求された住職の実話
・幽霊を見たという人に僧侶はどう向き合うか
ムササビや烏や鳩や蜂から寺を護る
・いまさら師匠に聞けないこと
・寺娘漫画家の『住職系女子』

お固い内容かと思いきやギョーカイのゴシップやリアル情報満載! お坊さんじゃなくてもこれは読みたくなるわ!! お寺がホームページを運営するのにもメリットとデメリットがあるんだなぁ、とか、誰でも入ってこられるお寺だからこそ事故対策って必要なんだなぁ、とか、ムササビと寺ってひそかに戦ってるんだなあとか、気づけば思わず読みふけっておりました。

■ 実際にお寺の住職さんに聞いてみた

しかし、この雑誌、お寺の住職の方は本当に読んでるの!? 住職の方々の間ではどんな雑誌として知られているの!? 気になったので、四国の某有名寺院で住職をしている知人にたずねてみることに。

うちは10年前に1年間だけ購読したことがあるよ。内容としてはゴシップは最優先(笑)という印象だけど、お坊さんがコラムを担当していたり説法で役立つ内容も盛りだくさんで、重宝している人もいるのでは? 住職は二面性があり、宗教的立場の住職であると同時に、法人としては代表役員。寺院運営の観点でみると『月刊住職』はいろいろお役立ち情報があるので、再講読も考えてたところ。ただ、この雑誌編集は一般の会社だから、僧侶としてどう受け取るか、情報の取捨はかなり必要という感じだね。

な、なるほどー! 「住職・寺族のための最も信頼できる実用実務月刊報道誌」というキャッチコピーもあながち大げさじゃないのかも!

『月刊住職』、読み物としてそうとう興味深い雑誌といえましょう。仏教関係者ではない一般の人も購読できるので、気になった方はぜひ手にとってみては? 発行元の興山舎公式サイトから購入可能です。

最後に、雑誌にどのような広告が入っているかも要チェックポイント! 『月刊住職』では社寺専門の建築会社や遺品整理の会社の広告のほか、表3(裏表紙の裏のページ)に大きくフィリップスの剃髪用ヘアカッターの広告が入っており、「住職・僧侶の使いやすさを追求した」「痛みなく楽々剃髪」などの文字が踊っていたのがなんとも味わい深かったところ。たしかにこれ、お坊さんにとっての必需品だものね!

参照元:興山舎
取材・執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch

▼発行元の興山舎から取り寄せた記者。1週間もかからずに届きました

▼『月刊住職』5月号目次。興味深いタイトルが並ぶ

▼フィリップスのヘアカッターの広告。「住職・僧侶の使いやすさを追求した」「痛みなく楽々剃髪」などの文字が踊る。となりのページにはあの世界最古企業「金剛組」の広告も

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