今年の10月で放送45年目を迎える『サザエさん』。私たち日本人なら誰もが知る国民的長寿アニメであります。
そんなサザエさんの公式カフェが4月19日、サザエさんにゆかりのある街・桜新町にオープン! しかしこれが、庶民派・サザエさんのイメージをくつがえすオシャレカフェとなっている様子。
だって、お店の名前からして「Lien de SAZAESAN(リアン・ドゥ・サザエさん)」ですよ? いったいどうしたフグ田サザエ!? これはちょっと行って確かめてみなくては。
東急田園都市線で渋谷駅から10分の桜新町駅。ここから徒歩5分ほど、長谷川町子美術館に行く途中のサザエさん通りにこのカフェはあります。サザエさんのシルエットが描かれた外観、茶と白を基調としたウッディなつくり、お店の外にも中にも置かれた観葉植物の緑……たしかにこれは、お魚くわえたドラ猫追っかけて裸足でかけてくサザエさんの面影ないわ!
お店のメインメニューは「サザエさん焼き」。サザエさんキャラの形をした大判焼き、といえばイメージできるでしょうか。私(記者)はサザエさん焼のもんじゃ(チーズ/200円)と波平さん焼のもんじゃ(もち・マヨネーズ/200円)とタマ焼(カスタード/150円)の3種類、それと「パンケーキ✕パンケーキ」の生はちみつ+ホイップクリーム(120円)を注文することに。
サザエさん焼きはちゃんとそれぞれのキャラの表情(目や鼻や口)も入っているのが面白い。こんなの、他で見ることも食べることもないだろうから、これだけで話のネタになります。
大判焼きなどで中身がもんじゃだなんて、食べるの初めて! 恐る恐る口にしてみましたが、意外にマッチしててびっくり。ほのかに甘い外側の生地としょっぱい具がいい塩梅。
なんでも「サザエさん焼き」と「パンケーキ✕パンケーキ」の生地は神奈川県内にある自社養蜂園で職人が手作業で丁寧に収穫したアカシアの生のはちみつを使用してるのだとか。たしかにどちらも生地が自然な甘みでふっくらやわらかく、やさしい味わい。カスタード入りのタマ焼きや「パンケーキ✕パンケーキ」は王道のスイーツとして楽しめます。
カフェといっても店内はそこまで広くなくスタンディングの席も多いので、正直、長居は厳しい。テイクアウトするか、店内でさっと食べて出るのがよさそうです。カフェのみを目的とするのではなく、サザエさんが溶け込んだ街並みの散歩や長谷川町子美術館も込みで訪れてみて。
ちなみに店名の「Lien」はフランス語で「絆」という意味だそう。庶民派代表ともいえるサザエさんにフランス語を使ったオシャレなカフェだなんて……と思ったけれど、こんなサザエさんもこれはこれでアリなのかも。皆さんも普段とはひと味ちがうサザエさん一家に会いに行ってみては?
Lien de SAZAESAN(リアン・ドゥ・サザエさん)
■住所 東京都世田谷区桜新町1-8-9 Sakura House 101
■TEL 03(5799)6781
■営業時間 11:00~19:00
■定休日 月曜日(祝日の場合は、その翌日)
取材・撮影・執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch
▼サザエさんのシルエットの看板やイラストがオシャレな外観
▼茶と白を基調としたウッディな雰囲気の店内
▼壁にはアニメ『サザエさん』のこれまでの歴史が
▼「パンケーキ✕パンケーキ」の生はちみつ+ホイップクリーム
▼カスタード入りのタマ焼き
▼ドリンクのカップもサザエさんのシルエット入り!
▼床にタマの足あと、みっけ! こういう細かい演出がにくい
▼カウンターで注文、精算して品物を受け取るシステム
▼カウンターの横ではグッズの販売も。おみやげにいかが?
▼外から注文してテイクアウトすることも可能
▼話題のお店なのかひっきりなしに人が訪れる盛況ぶり
▼いたるところにサザエさんたちの姿がある桜新町駅周辺の街並み