「投票へ行こう」「より良い社会のために、清き一票を」よく聞くキャッチフレーズではありますが、ありきたりすぎて若者の心にはなかなか刺さらないのも事実。なんとか選挙に関心を持ってもらおうと2010年の成人式で配布された、斬新すぎる啓発DVDのことは記憶に新しいと思います。
その苦心は日本のみならず、世界においても同じなようで。デンマーク政府も今年、若者にヨーロッパ選挙(欧州議会議員選挙)の投票を促すためのキャンペーン動画「Voteman」を制作しました。
したのですが……これがヤバい。相当ヤバい。何がヤバいって、全編がセックス&バイオレンスに満ちあふれていてアホさMAXなんスわー。
Votemanの使命は、人々を投票へ行かせること。絶海の孤島でひとり暮らす彼は、ひとたび選挙があると連絡が入れば、ドルフィン号を駆って猛然と街へ向かう!
彼がそうした決意に立つには、彼自身の過去の失敗にその理由がありました。前回のヨーロッパ選挙で自分自身が投票をしなかった結果、気候調整にも、農業助成金にも、おもちゃに使われる有害物質の制限にも――大好物のシナモンロールにかけられているシナモンの量にさえ、なんの影響も及ぼせなかったということを思い知ったからです!!
彼の激しい後悔と悲しみは、投票という権利と義務を放棄するすべての人々への怒りへと変わり、彼を人生を捧げる崇高な戦いへと駆り立て……ああもう、書いてて本当にバカバカしくなってきた!!!!
とにかく見ちゃってくださいな! 見終わった頃にはあなたも、5月24日にデンマーク国民の皆さんが無事であることを祈っていることでしょう☆
参照元:YouTube
執筆=森本マリ (c)Pouch