10代、そして20代の頃は滅多に泣かなかったのに、今はCMを観ただけで泣いてしまう記者(私)。日に日に涙もろくなってきたのは、やっぱり年のせい、アラサーだからなんでしょうか……。
さて、涙は涙でも、その原因となっている感情はその時々によって様々。悲しい時、嬉しい時、はたまた再会の喜びから流れる涙。それに玉ねぎを切ったときなんかにも涙、出ますよねぇ。
海外サイト「Smithsonian」によると、なんとこの「感情」によって、涙がかたちを変えていることが判明したというのですっ!
顕微鏡で見ると、その違いは明らか、全くの別物。おんなじ涙ってことに変わりはないのに、こうも見た目が変わってくるだなんて……衝撃的っ!
驚きのプロジェクト「Topography of Tears(涙のトポグラフィー)」を発表したのは、米ロサンゼルスを拠点に活躍するフォトグラファー、ローズ・リン・フィッシャーさん。
なんでも彼女が同プロジェクトに着手したのは、5年前。そのきっかけは、様々な出来事によって泣き暮らしていた時期にふと抱いた、素朴な疑問でした。「涙って、どんなかたちをしているんだろう」
その後すぐさま、自身の涙を顕微鏡で眺めたフィッシャーさんは、「まるで飛行機の俯瞰図みたい!」と大興奮。そして次の瞬間、悲しい時と嬉しい時では、涙のかたちが異なるのではないか、という新たな疑問に直面するのです。
それ以来現在に至るまで、およそ100粒以上もの涙を採取、撮影してきたという彼女。すっかり涙に魅了されてしまったのですねぇ……人生なにがきっかけになるか、わからないものですわ。
涙の成分はおもに、水分・塩分・タンパク質・ミネラル・ホルモン・抗体・酵素など。しかし涙の種類によって含まれる分子が変化、そこに「涙が乾く過程で置かれていた環境」などの要素も加わって、多種多様にかたちが変化するんですって。
人体の不思議をしみじみ感じることができる、同プロジェクト。いつまで眺めていても飽きる気がしないその全貌を、それではごゆっくりお楽しみくださいませ。
参考元:Smithsonian
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼再会の涙
▼改心の涙
▼終わりそして始まりの涙(卒業とか、そういうことかしら?)
▼玉ねぎを切ったときの涙
▼悲しみの涙
▼目に潤いを保つため常にある「基礎分泌」の涙
▼爆笑したときの涙