自分の家が1週間に出すゴミの量、あなたはきちんと把握しているでしょうか。
独り暮らしの方、あるいは日常的にゴミ出しをしているという方であれば、なんとなくの量は実感としてわかっているかと思います。しかしそれはあくまでも、ゴミ袋に入ったゴミの量。それをひとつひとつ出して並べたら、その量は想像を遥か超えるに違いありません。
アメリカを拠点に活動するフォトグラファー、グレッグ・シーガルさんは、実際にそれをやってのけてしまったお方。海外サイト「Slate」に掲載された「7 Days of Garbage」と題したシリーズ、各写真の中心に横たわるのは、ゴミを出したご本人たちです。
彼らの周囲に無造作に置かれたゴミ、ゴミ、ゴミの山。
1週間に出したゴミの種類で彼らが普段どのような生活を送っているか手に取るようにわかる点、またその量が人数に必ずしも比例するわけではないのだという点が、非常に興味深い! 正直経済事情も、ある程度はわかっちゃいますねぇ。さて自分がこの企画に参加したら一体どのような様相になるのか、それを想像しただけで、ちょっぴり背筋が凍るわ。
世界各国のゴミの量に比べてアメリカのそれは圧倒的に多く、しかも年々増加が加速しているというのが実情。シーガルさん曰くそのことに危機感を抱いたことが同作誕生のきっかけだったのだそうですが、ふむ、確かに作品の問題提起の力、ハンパないです。生活見直そうって、一瞬思うもの。
被写体を務めたのは、シーガルさんの友人・知人、そしてご近所の方々。あまりに状態が酷かったゴミは差し替えて撮影しているとのことですが、たしかに時間が経過した生ゴミやなんかに埋もれるのはイヤだよね……。しかしながらそういった気持ちが「少しでも生ゴミ減らそう!」という気持ちにも繋がるから、やっぱり同作の持つ威力スンゴイです、ハイ。
参考元:Slate 、Gregg Segal
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼出したゴミはあなたの生活を写す鏡です