このところインターネット上で話題になっている高級線香花火「花々 はなはな」を、あなたはご存知でしょうか。
福岡県みやま市高田町にある、日本で3社しかない国産線香花火の製造所の1つ「筒井時正玩具花火製造所」が手掛けた同品は、見た瞬間誰もが心奪われるその可憐さ・美しさ、そしてそのお値段に注目が集まっているの。
淡い色の花びらが持ち手部分になっており、それらを束ねた様子はさながら花束のよう。そんな「花々 はなはな」のお値段は、驚くなかれ、1万円! 40本入りとはいえ、花火としては超高額ッ!
ですが品質やこだわりを知れば、それも納得。現に全国から注文が相次いでいるのだそうで、同製造所の方曰く、今の時点では即手に入れることが難しい状態になっているみたい。
火薬は宮崎産の松煙、染料はくちなしなどの天然素材、紙は福岡県八女市の手漉き和紙と、材料は純国産。職人がひとつひとつ丁寧に縒り上げるという、伝統的な手法にこだわっています。
火を付けた瞬間、先端の火の玉がつぼみのごとく膨らみ、やがてはじける火花は、大輪の牡丹の花のよう。
その後もどんどん勢いは増し、「松葉」のような風情になってゆく過程は見事。その力強さと迫力に、誰もが目が釘付けに。
はじけては散ってゆく様に目を奪われているうち突如やってくるクライマックス、最後は「散り菊」さながら、その短い一生を終えるのです。ああなんてドラマティック、なんて儚いのでしょうか……!
パッケージは高級感溢れる桐の箱、こちらは花火を保存しておく際にも適した環境とのこと。付属されているハゼの実から抽出されたロウでできた和蝋燭、さらには九州の山桜でつくったロウソク立てもまた上品で、手にした時の満足感は計りしれません。
これはお値段同等、いいえ、お値段以上の価値がある! 注文せずにはいられなくなってしまったみなさまの気持ちも、よ~くわかりますっ。
しかしながら先ほど言及しましたように、同品の入荷は今のところ困難。同製造所の方に伺ったところ、8月、お盆過ぎ頃であれば比較的手に入りやすいと推測されるものの、ハッキリとは断言できないというのが現状なよう。そんなわけで確実に手に入れたいのであれば、「直接問い合わせてみる」、この方法がベストかと思われます。
見目麗しく、品質においても非の打ちどころがない「花々 はなはな」。プレゼントとしても喜ばれそうな、日本が世界に誇れる逸品ですね。
参考元:筒井時正玩具花火製造所
執筆=田端あんじ (c)Pouch
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▼「花々 はなはな」以外の線香花火もこれまた美しい!!/こちらは「花」(5000円/42本入り)
▼「蕾々(らいらい)」(3500円/32本入り)
▼「蕾(つぼみ)」(1000円/8本入り)
▼「東の線香花火 長手牡丹」(400円/15本入り)
▼「西の線香花火 スボ手牡丹」(400円/15本入り)
▼「祝い線香花火」(450円/2色×各1本)
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