花が開く瞬間、というのは、見たいと思っていてもなかなか見られるものではありませんよね。小さいころ、理科のテレビ番組などで開花の様子が早回し映像で流れると、なんだかぱぁっと気持ちが昂ったことを覚えています。
そんな「開花の様子」だけをとらえたタイムラプス映像が、動画投稿サイト「Vimeo」で話題になっています。投稿者のDavidさんは、この動画を作成するためになんと9カ月の時間を費やしたそう。鮮やかな色彩と、息を潜めて見守りたくなる花の動きが、本当に素晴らしいのです!
9カ月かけて5万枚という撮影枚数のなかから、厳選された5000枚の写真を使って構成されたDavidさんのタイムラプス映像。花が開くときの静かな、それでいて力強い動きや、自然が作り出す瑞々しい色彩を、余すところなく伝えてくれます。登場する花が、ラン・タンポポ・ユリ・シャクヤクなど、身近なものが多いことも、この映像が魅力的であることの理由のひとつかもしれません。
なお、Davidさんの観察から、花の開花は早い順に「ユリの仲間、ハイビスカス、カーネーション、ラン、タンポポ、デイジー、アルストロメリア、シャクヤク、ニゲラダマスク」と続くのだとか。自分でもこういった動画を撮影してみたい! と思う方には、参考になるかもしれません。
花瓶に活けられた花であっても、それが開くときには確かに生命のちからが働いているんだと実感できる動画でした。踊るように、歌うように、揺れ動きながら開く花々の様子をじっくりと楽しんでくださいね!
参照元:Vimeo
執筆=森本マリ (c)Pouch
▼ゆっくりと開く花びら、震えるめしべや雄しべの動きもくっきり
▼一番開花に時間のかかるというニゲラダマスク
▼本編はこちら。3分半があっというまですよ!