「タイ料理に挑戦したい!」とナンプラーを購入したものの、実質1、2回しか使わず、気がついたら年の瀬。我が家には、こうして使わない調味料がゴッチャリあります。使わないんだからいざ捨てようとしても、残っているとなんだか“もったいないお化け”が出てきて、捨てられない始末。
が、しかし、つい最近購入した庄司いずみさんの「食べるほどやせてきれいに! デトックス・ベジスープ」(主婦の友社)に、「梅干しとラー油とおろしにんにくでトムヤムクン風スープが作れる!」との情報が!
もしこれが本当なら、もうナンプラーとかトムヤムペーストなんていらないんじゃないの? 料理ってこういう知識こそ必要なのでは? ということで、さっそく確かめてみましたよ!
【作りかたはソー・シンプル】
「デトックス・スープ」は切る・煮る・盛り付けるというシンプルな作りかたで、手間もかかりません。だしは切り干し大根で取ります。本書によると、切り干し大根はめちゃくちゃ栄養価が高いそうでカリウムは大根の14倍、カルシウムは23倍。食物繊維も豊富です。
【トムヤムクン風スープ 作りかた】
・材料
お好みの具材、切り干し大根、水、おろしにんにく、梅干し、ラー油
1. 材料を切ります。
2. 材料を煮込みます。
3. 器に種を取って包丁でたたいた梅干し1つとラー油小さじ1/2、好みの量のおろしにんにくを入れて、出来上がったスープを注ぎ、混ぜます。
梅干しは、お母ちゃんの手作り梅干し(すっぱい)を使用しました。
【実食! 本当にトムヤムクン風になるの??】
さて、実食! 切り干し大根でだしをとっていて、本書の作りかた通り、塩コショウなどは入れていないので、スープ自体は淡白なお味。しかし、梅干し、ラー油、おろしにんにくを混ぜ合わせると、匂いからしてトムヤムクンです。気になるお味も……こ、これマジでトムヤムクンだ……! 梅干しのすっぱさとラー油の辛さ、そしてにんにくの香りがまさにトムヤムクン。もしかしたら、トムヤムクンって本来梅干しとラー油とおろしにんにくで作っているのではないのかと思わずググってしまいました。
梅干しは、甘い風味のものよりも、お母ちゃんがつけてくれた梅干し(すっぱい)のほうがいいのかも。
【日本人にはぴったりの“タイ感”】
私(記者)のタイ料理レベルは、「タイ料理が好きだけど、本格的な辛い料理には手がつけられない、でもあの感じが好き」といったレベル。しかし、これなら自分でラー油の量を調節できるので、自分好みの辛さにできます。まぁ、ラー油の辛さなんてたかがしれていますから、タイ人が食べたら、「こんなのタイ料理じゃない!」と思うかもしれません。日本人の舌には十分な “タイ感”。身近な食材を組み合わせて、トムヤムクンができるなんて、感激!
【トムヤムラーメンも絶品! 優しいお味】
さらに、デトックスとは少し外れますが、「サッポロ一番塩ラーメン」を投入し、トムヤムクンラーメン風にしてみたら、これがめちゃくちゃおいしかった!
インスタントのトムヤムラーメンは、やはり味が強いというか、やけに辛く、やけにしょっぱく、とても体に悪そうなお味ですが(まぁ、それがおいしいのですが)、今回作ったトムヤムラーメンは、具材のだしがしっかりしているのにどこか優しい味。食べ終わると、体がほっこり温まりました。
【梅干しとにんにくの効能】
梅干しには、体内に残っている未消化の不要物の腐敗を防ぐ、肝臓の働きを助ける効能があり、にんにくは疲労回復、血栓予防、脂肪分解促進作用、抗がん作用などの嬉しい効果が。
【「デトックス・スープ」は女子が必要な知識がもりだくさん!】
「食べるほどやせてきれいに! デトックス・スープ」には、ほかにも、「便秘」「ストレスがあるとき」「髪がパサつくとき」などシチュエーション別の対策スープや、さまざまな食材がどんなことにいいかなど分かりやすく説明しています。
これから季節、登場回数が激増なスープのバリエーションを増やすのもよし、大好きなあのひとの看病に作ってもよし、自分のメンテナンスのために毒出しするもよし。
おいしく食べて、脂肪燃焼! 気になる方はぜひ手に取ってみてくださいね!
参照元:主婦の友社「食べるほどやせてきれいに! デトックス・ベジスープ」庄司いずみ
料理・撮影・執筆=黒猫葵 (c)Pouch
▼今回使用した野菜たちは、大根、長ネギ、もやし、まいたけ、にんじん、白菜
▼さらにエビと切り干し大根を投入!
▼梅干し、ラー油、おろしにんにく
▼できあがったスープを混ぜ合わせると…ト、トムヤムクンや!
▼ラーメンも作ってみた
▼インスタントラーメンとは違い、優しいお味に!
▼スープは琥珀色! うっとり♪