アメリカ航空宇宙局(NASA)が、太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(Solar Dynamics Observatory、通称SDO)」を打ち上げてから、今年で5年目。
5年間の太陽の様子、そのダイナミックな日々の変化のハイライト。それらをおよそ4分半に凝縮した大変貴重な映像が、現在動画サイトYouTubeに投稿され、注目を集めているみたい。
【衛星打ち上げから、ちょうど5年目に公開】
映像が公開されたのは、今年2月11日。2010年2月11日にSDOが打ち上げられて以来、ちょうど5年の節目に当たります。
【太陽観測衛星・SDOの役割とは?】
日々の生活にも関連の深い太陽地球系を科学的により理解するためのプログラム「Living With a Star (LWS)」の一環である、SDO。
・太陽が及ぼす影響や、エネルギー放出の全貌を調査
地球と地球周辺の空間に対する、太陽の影響。さらには太陽磁場がどのようにして形作られ、そこに蓄えられた磁場のエネルギーがどのようにして太陽風や高エネルギー粒子、太陽光に変換されて、地球周辺も含む太陽圏に放出されるのか。そういったことを、こちらの衛星は調査しているのだそうです。
【太陽が日々どのような変化をみせているのか、よくわかる!】
今回公開された映像には、1日24時間の間、太陽がどのような時を過ごしているのか。太陽表面において、いかに大きな爆発が起こり、成長を繰り返しているのか。そのことをダイレクトに体感できるシーンが続々登場。
【まるでコロナがダンスを踊っているみたい……】
太陽が巨大な雲を宇宙へと投げつけている様、また太陽の周辺にある自由電子の散乱光「コロナ」がダンスを踊っているかのようにうねり立ちあがる様などが、臨場感たっぷりに映し出されています。太陽表面に浮かび上がる巨大な黒点もまた、しっかりと観察することができますよ。
【タイムラプス映像も公開されているよ♪】
またNASAは、同作と同時に、5年間の太陽の様子をとらえたタイムラプス映像をも公開。こちらでは、2010年6月から2015年2月8日までのデータを、1コマ8時間としてとらえ映像化。多様な波長をさまざまな色から感じることができる、大変見どころのある1本となっています。
【その美しく神々しい姿は必見】
身近でありながらも、その実態はよく知らない。多くの人にとってその程度の認識であろう太陽の美しく神々しい姿を、間近で見ているかのような体験ができる2作は、一見の価値ありです。
それではみなさま、大変お待たせいたしました。束の間の宇宙空間の旅を、心ゆくまで、お楽しみくださいませ!
参照元:YouTube 、YouTube
執筆=田端あんじ (c)Pouch