昨年から関西方面で話題になっている商店街ポスター展が、現在、宮城県牡鹿郡女川町で開催されてるよ〜! この「女川ポスター展」、イギリス王室のウィリアム王子も見にきたとか!?
「女川ポスター展」は復興支援のプロジェクトだけど、そこはポスター展、復興支援に笑いを持ってくるわけです!
今回ポーチでは、現地でしか見られない「女川ポスター展」のポスターを一部紹介するよ。仕掛け人・日下慶太さんに電話でコメントまでいただいちゃいました。まずは第一弾をどうぞ!
【活魚ニューこのり】ーはみ出し注意ー
──:完全にはみ出してますね、あなご丼も。
日下:男前で真面目なご主人なんやけど、よくバカなことやってくれたな〜と思います。
──:お店に行けば、このイケメンご主人にあえるわけですね。
日下:そうそう。あなご天丼美味いですよ。
【みなとまちセラミカ工房】ータイルと想いは色あせない。ずっとね。ー
──:このタイルのはカワイイですねー。
日下:これ用にタイルを焼いて作っています。
──:あ、そうなんですか。手がこんでる。
日下:このポスターのデザイナーは19歳の現役大学生ですよ。
【木村電機商会】ー明るいんでねくて、あがるぐしてんのさ。ー
──:これ良いですね〜。
日下:一番好きなポスターです。このポスターが、女川のすべてを物語っていると思います。
──:笑顔が素敵ですね。
【泣き笑い】ドラマを想像すると、違った魅力が見えてくるかも
女川では、震災による死者が569名にものぼったそう。ポスターに登場してくれた方々も、身近な方を亡くされていたり、お店や住まいが流されたという経験をしています。最初は「ポスターなんて何の意味があるのか」という態度だった方も、一緒にポスター作りをしていくうちに変わっていくということが何度かあったそう。そういうドラマを想像しながらポスターを見ると、また違った魅力が見えくるかも。
というわけで、つづきは「女川ポスター展」紹介企画の後編で!
女川ポスター展は5月31日(日)までやっていて、3月5日(木)、6日(金)はなんと東京でも開催! マル・デ・ミヤギという宮城県の観光物産フェアにてポスターが掲出されます。場所は丸の内の丸ビル1階丸キューブ。お近くの人はぜひ見に行ってみてね!
<日下慶太>
1976年大阪生まれ。チベット、カシミール、アフガニスタンなど世界中を旅をして広告会社へ入社。コピーライターとして勤務する傍ら、写真家、セルフ祭顧問として活動している。現在、都築響一氏編集「ROADSIDERS’ weekly」で『隙ある風景 ROADSIDERS’ remix』を連載中。「文の里商店街ポスター展」を仕掛け、佐治敬三賞、カンヌライオンズ デザイン部門ファイナリスト、広告電通賞優秀賞、「広告業界の若手が選ぶコミュニケーション大賞」優秀賞など。その他、TCC最高新人賞、ゆきのまち幻想文学賞などを受賞。
取材・執筆=今村トール (c) Pouch
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▼女川ポスター展のポスター紹介(日下氏コメント付き!)は、まだまだ続くよ〜!
【マリンパル女川おさかな市場】
後ろに写ってる「ほやチンコ」は、ほやをパチンコの玉にするというすんごい遊びです。
【兼宮商店】
左上にいるのがご当地ヒーローで、お店の方は悪役なんです。
【高政万石の里】
働いている人がヒーロー。かっこいいですね。
【花友】
ここの店主さんが手作りのものが好きで、これは思い入れのあるぬいぐるみなんだそうです。
【女川電化センター】
この人ね、電気屋の店主であり少年野球のカントクさんなんですよ。
【IZAKAYAようこ】
これレベル高いです。絵も良いしコピーも良い。この女性はお店のママなんです。
【女川カレープロジェクト】
唯一のセクシーポスターですね
【食事処三秀】
ご主人は最初は乗り気じゃなかったんですが、結果的にポスターを喜んでくれて嬉しかったです。
【岡八百屋】
絵も良いしコピーも良い。完成度が高いポスターですね。
【cebolla】
雑誌風ですね。ご本人も「高島礼子みたい」と喜んでくれました。やっぱり女性は、自分がきれいに写っていると嬉しいんですよね。
【くまがい酒店】
ご主人が音楽好き。酒と音楽な大人の世界がうまく出てますね。
【ONAGAWAARTGUILD】
みんなオシャレでカッコ良くて、女川にこういうこたちがいるんやなあって、応援したくなりました。
【小野寺茶舗】
このご主人はね、中村雅俊さんの同級生らしいです。
【キャロット】
このご主人も最初は乗り気やなかったんですが、結果的にすんごい喜んでくれました。
【阿部正茶舗】
よーしゃべるおっちゃんでね、しゃべり出すと2時間とかしゃべってました。
【みなと理容室】
制作者によるデヴィッド・リンチ風だそうです。
【青木や】
店主が朝早くてつかまえるのが大変やったみたいです。女川っぽい海を感じるポスターに仕上がってますね。
【佐々木釣具店】
この店主さん、最初は元気がなかったんですけど、あうたびにだんだん元気になっていった。ポスターだけでなく制作スタッフと心を通わすことでにほんとに元気をもらっていたみたい。
【三重商会】
コピーも良いし、写真が良いですよね。なんとコピーライターの松本君、大阪からいつも夜行バスで来てつくってくれたんです。