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【GWに読もう】大賞は東村アキコさん「かくかくしかじか」! マンガ大賞2015受賞作品ベスト3の魅力をさくっとご紹介♪

2015年4月3日

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「友達に薦めたくなるマンガ」をコンセプトに創設された賞「マンガ大賞」も、今年で8回目。

先日3月24日、ニッポン放送イマジンスタジオにて行われた授賞式。今年の「マンガ大賞2015」にノミネートされた14タイトルのうち大賞に選ばれたのは、東村アキコさんによる自伝的作品「かくかくしかじか」(集英社)でした。

【大賞「かくかくしかじか」とは… 主人公・明子は、後の東村アキコさん】

美大への進学を希望していた高校3年生、主人公の林明子は、後の東村さん。「自分は絵の天才」と疑いもなく思っていた明子でしたが、絵画教室のスパルタ先生・日高健三と出会ったことで、誇大化した自尊心を、粉々に打ち砕かれます。

【漫画家・東村アキコを作り上げた背景とは?】

それ以降、美大に進学しても就職してもマンガ家となっても、日高先生の教室へ通い続けた明子。年数にしておよそ8年という歳月の中、積み重ねてきた多くの経験が、現在の東村アキコさんを作った。そのことがよくわかる同作は誰にとっても、とりわけ “モノづくり” に関わるものであればなおさら、胸に染み入ることでしょう。

【最終巻絶賛発売中だよ~!】

なお同作単行本の最終5巻は、3月25日に発売されたばかり。

【読めば必ず、誰かに薦めたくなる】

物語の途中、ところどころに挟み込まれる、当時を振り返る東村さんによるセリフ。ごくごくシンプルな言葉のひとつひとつが、マンガを読み進めていくことでさらに深く突き刺さり、ふいに涙が溢れそうになる。その瞬間に立ち会うたびに、我がことながら、驚かされました。断言します、これ間違いなく、傑作です……!

【読めば読むほどクセになる2位「子供はわかってあげない」】

一方、同作に次いで2位を受賞した田島列島さん「子供はわかってあげない」(講談社)は、他作品とは一線を画した、ジワジワとクセになるような魅力が輝く秀作。

【淡々と進行する、気負わないボーイ・ミーツ・ガール】

同じアニメが好きだということで意気投合した、水泳部のサクタさんと書道部のもじくん、高校2年生である2人のボーイ・ミーツ・ガール。セリフまわしも気負わない絵のタッチも、どこかひょうひょうとしていて、読めば読むほどハマる味わい。個人的には、「ドミトリーともきんす」で同賞14位に輝いた、高野文子さんを思わせる作風だな、といった印象を抱きました。

【注目作3位「聲の形」も外せないッ!】

また3位を受賞した大今良時さん「聲の形(こえのかたち)」(講談社)は、発売以来各メディアで取り上げられ続けている注目作。

【耳の聞こえる少年と聞こえない少女の運命的な出会い】

耳の聞こえる少年・石田将也と、耳の聞こえない転校生・西宮硝子。運命的な出会い、そして再会を果たした2人の、切なくて痛くて、それでいて温かいストーリーにハッとさせられ涙する。もうね、読んでいてそれを何度繰り返したかわかりませんよ、本当に……。完結編の7巻まで一気に読み進めてしまうこと必至、記者的ナンバーワン “大人買い推奨作品” でございますっ。

【ミステリー好きなら4位「僕だけがいない街」がおススメだよ♪】

そのほか4位から14位まで、どれもこれも読んでみたい作品ばかり。ちなみに4位に輝いた三部けいさん「僕だけがいない街」(KADOKAWA 角川書店)は、SFやミステリーがお好きな方に、超おススメ。スリリングな展開にハラハラドキドキ、読むのを止められなくなること必至でございます。

あと1カ月ほどで、GW。漫画週間と称して、受賞作品全作制覇してみるというのも、なかなか贅沢な過ごし方だと思いますわよ。

参照元: マンガ大賞2015
執筆=田端あんじ (c)Pouch

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