ここ数年、巷を賑わせている「危険ドラッグ」。
ハーブやアロマオイル、バスソルトといった製品を装っているうえに、そこには決まって「合法」「脱法」といった断り書きが。
一見すると「人体に無害なもの」とも思われがちですが、吸引した本人はもちろん、その周囲の人々にまでその危険が及ぶ可能性も。いずれにせよ、人間にとって極めて危険なものであることは、「危険ドラッグ」によって近年引き起こされてきた事件の数々を見れば、明白です。
【「カイジ」でおなじみ福本伸行さんが危険ドラッグの恐怖を描く!】
その危険性を強く訴えているのが、政府広報オンラインの特集「薬物対策」。中でもよりわかりやすく、覚醒剤や麻薬以上に危険なこともある「危険ドラッグ」の怖さを説明してくれているのが、代表作「賭博黙示録カイジ」などで知られる漫画家・福本伸行さんによる、オリジナル短編漫画です。
【今日いますぐにでも手にするかもしれない】
(独)国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の依存性薬物研究室長、舩田正彦さん監修の元に制作された、こちらの漫画。その始まりはどこにでもありそうな、今日いますぐにでも遭遇しそうな、シチュエーション。
【街中で堂々と売られています】
街中を歩いている際に通りがかった、1件のハーブショップ。やや危険な香りがしないこともありませんが、こういった場所でごくごく自然に、しかも堂々と、「危険ドラッグ」が売られています。
規制を逃れるため店側が放つ、形だけの「吸っちゃダメだよ」というひと言を受けそれに頷きつつも、主人公はなんの躊躇もなく、「吸うために」危険ドラッグを購入してしまうのです。
【吸引することで起こる症状は様々】
このとき主人公が口にするセリフ、「何度もやっているけど全然平気」。
この感覚に陥ってしまう点もまた、「危険ドラッグ」の怖ろしいところ。たとえ経験があろうとも、1度吸っただけで「嘔吐」「意識を失う」などひどい中毒症状が出る場合もありますし、そこまでいかなくとも「動悸」「異常な発汗」「極端にやる気が出ない」などの症状が出ることも。
【危険ドラッグには「何が入っているかわからない」】
さらに怖ろしいのは、自制心が効かなくなったり、恐怖心が暴走して歯止めが効かなくなるといった例。「何が入っているかわからない」「脳に異常をきたすかもしれない」得体のしれないものを体内に取り込むという行為は、例えるならば「ロシアンルーレット」と同じです。
【その底知れぬ恐怖を有無を言わさず感じさせてくれるのが、福本さんの絵……!】
いつ何が、自分の身に起きるかわからない。中毒状態になったら、やめられなくなることだってある。そういった、「危険ドラッグ」に執心することで起こるあれやこれや……その底知れぬ恐怖は、福本さんによる漫画を読めば一目瞭然です。もうね、ハッキリ言ってまず、絵が怖いの! 怖すぎて夢に出てきちゃう勢い、なの!
【ただただ、怖い……】
「カイジ」でもおなじみの表現、「ざわ……ざわ……」の状態に陥ってしまった主人公の尋常ではない状態。その様はどんな言葉よりも雄弁で、「危険ドラッグ怖い!!!!!」 絶対やらない!!!!!!!!!」と人に決心させる力が、ありすぎるほど、あるわけで。その全貌は、あなたがその目で、確かめてみてくださいね。
参照元: 政府広報オンライン
執筆=田端あんじ (c)Pouch