[公開直前☆最新シネマ批評・インタビュー編]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画のなかからおススメ作品の俳優を直撃インタビューします。
今夏の超話題作『ジュラシック・ワールド』(2015年8月5日公開)は世界中で大ヒット! 世界の興行収入の第1位『アバター』第2位『タイタニック』に続き第3位にランクイン。『タイタニック』を抜くのは時間の問題と言われています。
そんなノリノリの『ジュラシック・ワールド』の監督とキャストが来日。Pouchでは、恐竜に襲われながらも命がけで脱出する兄弟を演じたニック・ロビンソンとタイ・シンプキンスを直撃インタビューしました。大変な撮影を振り返ってもらいましたよ。
【物語】
大人気の観光スポット「ジュラシック・ワールド」には今日も次々と大勢の観光客が来場しています。ザック(ニック・ロビンソン)とグレイ(タイ・シンプキンス)もワクワクしながらやってきました。二人は運営管理責任者のクレア(ブライス・ダラス・ハワード)の甥っこたち。しかし、彼女は仕事で忙しく、ザックたちの世話を部下に任せっぱなしです。ワールドの中では、恐竜行動学のエキスパートのオーウェン(クリス・ブラット)が小型の恐竜を手なずけています。
そんなとき、遺伝子組み換えで作りだした巨大で凶暴な恐竜が逃げ出してしまい、ジュラシック・ワールドは大パニックに……。
【この映画はヤバイ!】
『ジュラシック・ワールド』で兄ザックを演じたニックは、イケメンの若き俳優。そして弟グレイ役のタイはおしゃべり好きな元気男子。
記者が「映画はとても面白かったけど、一緒に恐竜に追いかけられている気分で、映画が終わったらグッタリ疲れました」と伝えたら、二人してギャハギャハ笑って
「僕も完成した映画を始めてみたときは疲れましたよ。撮影でザックとして大変な目にあったけど、スクリーンで見ているときもドキドキしました。でもそういう感想はうれしいです(笑)」(ニック)
「僕もそう! 映画見ながらヤバイヤバイって思っていました。僕らは撮影現場にいたから、ヤバさの感想がみなさんとは違うかもしれないけど。日本のみなさんにも怖いと思ってほしいです」(タイ)
【撮影現場はまるでアトラクション!】
撮影のときの怖かったこと、楽しかったことを聞いてみると、
「楽しいことばっかりでしたね。なんていうか毎日撮影に行っているというより、テーマパークへ行っているみたい。次々とアトラクションに乗っているような感じかな。撮影の最終日には、本当にユニバーサルスタジオに遊びに行って ”ジュラシック・ワールド“ のアトラクションに乗ったんですよ。でも本物の ”ジュラシック・ワールド“ の恐竜はお疲れで(笑)。かなり古くて、あれは直した方がいいと思いましたね」(ニック)
「僕は、そのあとまた友だちとユニバーサルスタジオへ遊びに行ったんだけど、そのとき “ジュラシック・ワールド” はお休みでした。その話を監督にしたら、恐竜の首がもげていたから、修理するようにと俺がユニバーサルに言ったんだよって(笑)」(タイ)
ちなみにタイは、撮影で怖くて痛い経験をしたそうです。
「僕は高所恐怖症なので、滝へ飛び込むシーンは怖かったです。あとジャイロスフィア(劇中に登場する球体の乗り物)の撮影! ジャイロスフィアを最初に見たときは、イケてる! と思ったけど、イスは硬いし居心地が最悪で。イスとエアコンは直すべきだと思います」
共演のクリス・ブラットとブライス・ダラス・ハワードのことを聞くと
「ブライスは映画とは全然違いますよ。ブライスは面倒見がいいんですよ。共通点があるとしたらオーガナイズするのが得意なところ。でもクレアはチケットを渡して、二人でジュラシック・ワールドで遊んできてというタイプだけど、ブライスはチケットを持って、さあ、一緒に遊びに行くわよ!というタイプですね(笑)」(ニック)
「クリスはね、僕にいろいろなことを教えてくれましたよ。撮影現場にはカブトムシみたいな大きな虫がいたんだけど、クリスは僕に虫を恐れない男になれって。あとで ”俺はタイを男にしてやった” って言っていたみたいです(笑)」(タイ)
【タイは生まれたときから俳優だった?】
日本ではまだ無名なニックとタイ。この映画をきっかけにブレイクの可能性もあるので、ちょっとプロフィールを聞いてみました。
「俳優になったのは、もともとクリエイティブなことが好きな子供だったから。表現することが好きというか。だから俳優と言う仕事を選びました」(ニック)
「僕は生まれてすぐに出演する番組が決まっていたんです(生後3週間で出演したそう)。本格的に芝居を道に進もうと思ったのは『世界戦争』に出演したときから。そうそう、あの映画のオーディションは友達の付き添いだったんですよ。でもオーディションで僕の方がベラベラしゃべっちゃって、そしたら選ばれちゃったんです(笑)」(タイ)
そんな二人が、現在世界興行収入3位という大ヒット作に出て、生活にも大きな変化があったはず!と思い、聞いてみました。すると
「プロモーションでいろんな国へ行けたことは良かったし、また仕事のチャンスも増えたと思います。あとそんなに仲がよかったわけでもない友だちや、今まで知らなかった親戚から連絡があったりしましたね(笑)」(ニック)
「僕は……う~ん、特に変わったことはないなあ」(タイ)
【ニッポン満喫】
二人は今回のプロモーションで、いろいろ日本観光したようです。取材の前日はニンジャレストランへ行ったとか。
「マジックショーがすごいんですよ。あれどうなっているのかな。あと初めてお寿司を食べました!」(タイ)
ニックは兄弟が多く、買い物リストを渡されているとか。
「日本でこれ買ってきて~と、下の兄弟から頼まれているんですよ。これから買い物です」(ニック)
取材では、ニックが話すとタイが「僕もねえ~」とからんできて、ニックがうまくまとめるという、しっかり者のいいお兄ちゃんだったニック。私生活でも兄弟想いの兄のようです、まさに好青年!
この好青年&元気男子が大活躍する『ジュラシック・ワールド』。ぜひ劇場でニック&タイと同じ恐怖と興奮を味わってください!
インタビュー写真・執筆=斎藤香
▼オフィシャル会見の様子
『ジュラシック・ワールド』
2015年8月5日より、新宿バルト9、TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー
監督:コリン・トレボロウ
出演:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ヴィンセント・ドノフリオ、タイ・シンプキンス、ニック・ロビンソン、オマール・シーほか
(C)Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment