みなさんは「テレビの仕事」と聞くと、どんなものを想像しますか? 私は8年間ほどテレビ関係の仕事をしてきましたが……うん…意外と……イガイトタノシイヨ! ウソジャナイヨ!!
毎日とっても刺激的。良いことも、悪いこともありました。正直、思い出したくない過去もあります。ですが、他の職種では味わえない、“クセになる魅力”もいっぱいあるのです!
そんなテレビの仕事が、少しでも多くの人に伝わるように「アシスタントディレクター(AD)の日常あるある」をまとめてみました! 将来テレビの仕事をしたいひとも、転職希望者もぜひチェックしてくださいね!
【テレビのADあるある】
その01:何の説明もなく使われる業界用語に混乱する
その02:「あの自転車“わらって”(※1)」→自転車に向かって微笑む→怒られる
その03:慣れると日常でもうっかり使用。友人に「テレビかぶれ」と言われる
その04:日頃のテレビの見方が変わる
その05:帰りの電車でズボンに「バミテ(※2)」が張ったままで萎える
その06:給料安いけど、使う暇がないからお金が貯まる
その07:自宅の家賃は寝るための料金
その08:久しぶりに家の冷蔵庫を開けると考古学博物館状態
その09:季節があっという間に過ぎる
その10:桜咲きそう→編集室にこもる→散ってた
その11:もうすぐクリスマスだなぁ→編集室にこもる→門松立ってた
その12:親から「生きてる?」と生存確認
その13:電車移動とトイレが休憩時間
その14:いついかなる時でもすっぴんが当たり前
その15:34時(次の日朝10時のこと)に打ち合わせ
その16:イスを並べてその上で寝る
その17:ゴリ押しされるスケジュール
その18:やれと言われてることに対して予算が少ない
その19:「水は低いところに流れる」と言い残して上司は高級会食へ
その20:友達がいなくなる
その21:Facebookを見るのが辛い
その22:同業者の友人が一番の理解者
その23:社内恋愛・社内結婚・社内離婚・社内浮気がスンゴイ
その24:技術スタッフはチャラい
その25:「お前で“ウチトラ”(※3)する」と言われちゃっかりテレビデビュー
その26:芸能人の性格はマネージャーをみればなんとなーくわかる
その27:ドラマの打ち切りは一話目の視聴率によって左右される
その28:ヤラセはある
その29:「物凄く叱る」ことを「バキウチ」という
その30:マクラ営業はあったと聞いた
その31:給湯室に「洗剤」「シャンプー」「リンス」が並んでる
その32:「コンビニ行きます」と言い残して新人が失踪
その33:最初は寂しいが失踪するヤツが多いので2人目以降なんとも思わない
その34:ロケ弁はマジで美味い!!
その35:地方ロケで堪能する地元グルメと地酒が最高すぎる!!!!
その36:「食べることがいちばんの幸せ」→人生初のデブに
その37:激務なのに不摂生で太る
その38:編集中の食事は基本出前
その39:「ラーメン」「カレー」「寿司」あれ、野菜は?
その40:食後のコーヒーは必須
その41:スタッフのコーヒーの好み(砂糖の有無など)は完全に把握
その42:アシスタントディレクターじゃなくて、「あ(A)なたのど(D)れい」なんじゃ……と思うようになる
その43:Dが倒れて、ADが突然のディレクターデビュー★
その44:エンドロールに流れる自分の名前に感動
その45:エンドロールを写メして久しぶりにSNSをひらく
(※1)わらって=片付けて
(※2)バミテ=スタジオなどで使う目印用のガムテープ(バミリ)
(※3)ウチトラ=スタッフが役者としてテレビ出演すること(わりとある)
以上です。
テレビの仕事は、あまり良いイメージがないかもしれません。ですが、どんなに大変だったロケでも、テレビで放映されて、多くのひとに見てもらえると疲れも吹っ飛んでしまいます。その快感がたまらないんです!
「あぁー生まれ変わってもテレビの仕事がしたいよ!」と、夢中で仕事をしていると、私みたいに身体を壊して入院しますよ★(泣)
執筆・撮影=百村モモ (c) Pouch