2015年12月25日に文部科学省が公表した、食品の栄養成分をまとめた日本食品標準成分表の改訂版。こちらの内容で我々に衝撃を与えたのが、ヒジキの鉄分量の変化です。
食品成分データベース(成分表2010年版を使用)と比較すると、100グラムあたり55ミリグラムあったヒジキの鉄分が、6.2ミリグラムに減少。つまりは、およそ9分の1に。
製造に使う釜の多くが鉄製からステンレス製に代わったことが大きな理由とされているわけなのですが、記者(私)個人的には、この理由にもびっくり。ヒジキの鉄分って、 “釜由来” だったんかい!
【ネットの声】
「まじか」
「今までひじき由来だと思ってた鉄分が、まさかの釜由来」
「何で鉄分摂ればいいか分からんくなった」
「今年1番の衝撃」
「ひじきショック2015」
ニュースが報じられた直後は、このように、ツイッターユーザーのみなさまもザワザワ。ホント、これから先一体、何から鉄分を摂ったらいいのやらわからなくなってきちゃったよね……プルーン、とか?
【切り干し大根の鉄分も減少】
なおヒジキ同様、調理に使用する器具の変化によって成分に変化が見られた食材が、もうひとつ。それは、常備菜の定番「切り干し大根」です。
ステンレス製包丁が広く普及した結果、9.7ミリグラムあった鉄分が、およそ3分の1の3.1ミリグラムに減少。この2品を見るに、鉄製の調理器具が、いかに重要な役割を果たしていたのかがわかりますよねぇ……。
【「合羽橋に行ってきます」】
衝撃の報告を受けて、ネットには「合羽橋に行ってきます」など、普段の料理に用いるアイテムを見直す声も。
鉄製品は「お手入れを怠るとサビが出てしまう」「とにかく重い」などなど、現代人にとっては扱いが難しい点もあるけれど、「鉄分吸収」効果のみならず、フライパンの場合は「短時間調理&強い熱で食材の旨味を封じ込める」効果が期待できるなど、利点も多々あります。
【この機会に鉄製品、取り入れてみる?】
一生涯使えるといった点でも、魅力的な逸品。せっかくですからこの機会に調理器具を見直してみるというのも、いいかもしれませんね。
参照元:文部科学省
画像:ぱくたそ
執筆=田端あんじ (c)Pouch