「ヘンテコでリアル」そんなテーマを掲げるオランダの編み物作家のMarieke Voorsluijsさん。
これまでに、ハムやパスタ、シャンパンなどをちょっと変わった題材を編み物で表現してきましたが、最近、男の子をモチーフにした「My knitted Son(ニット息子)」という作品を完成させました。
リアル感を出すために次男に着せて屋外で撮影した写真が、あまりにリアルすぎて「不気味」と話題になっています。
【まるで編みぐるみ人間? キモカワ「ニット息子」】
「ニット息子」は、Mariekeさんの長男をモデルにした作品で、全身タイツのようにキャップから髪の毛、腕時計、ジーンズ、スニーカーに至るまで、そのすべてがカラフルな毛糸で編まれている作品。
人がすっぽりと中に入って着用できるデザインなので、リアルさはかなり凄まじく、まるで毛糸で出来た「編みぐるみ人間」が現れたような感じ。
たしかに、この「ニット息子」が何気なく歩いているのを見たら、かなりのキモカワ具合に度肝を抜かれそうです。
【「ニット息子」はスキルアップのため】
記者(私)は、一体どうしてこんな作品に挑戦したのか気になったので、ご本人にメールでコンタクトを取ってみると、このような回答をいただきました。
今回、自分の編み物スキル的にちょっと高めの目標がほしいなって感じてて、自分の息子を編み物でリアルに再現することを思いついたの。で、作ってるときのみんなの反応は、「不気味」から「美しい」までもうほんとにいろいろ。じゃあってことで、「ニット息子」を生きてるみたいに写真に撮って、このヘンテコ感っていったいどんなものかを見てみることにしたわけね。
で、ちょっと皮肉っぽく、でも基本的にネタとして「思春期にさしかかった息子から子離れできないお母さんも、これでやっとへその緒を切れるわよぅー」なんて言ってたの。あ、私は子離れできなくて悩むとかはぜんぜんなかったからね。
なるほど、この「ニット息子」は、息子の代わりのために作ったわけじゃなかったんですね。冗談が冗談に通じないくらいのリアルさだった、というわけだったんです。
【他の作品もリアルすぎる!】
さらにMarieke さんの他の作品を見てみると、どれもあまり編み物では挑戦しないモチーフにあえて挑戦しつつ、ディテールにこだわりまくっているので、どの作品も本物と見間違えそうなリアル感が迫ってくるのだ!
なお、作品をまとめた書籍もあるとのことなので、Marieke さんの「キモカワ」ワールドにどっぷり堪能したい方はぜひチェックしてみてね!
参照元:Club Geluk
画像:Marieke Voorsluijs, used with permission
執筆=黒猫葵 (c)Pouch
▼キモカワ「ニット息子」。このアイデアすごいよね!
▼Club Gelukの「ヘンテコでリアル」な作品がギュギュッと詰まった1冊
▼ニット作品ではあまりみない題材だけど、色使いがラブリーです
▼なぜ肉! これはご本人によれば「ハム」なんだそうです