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思わず息をのむ美しさ……スペイン・ランサローテ島に建設中の「海中ミュージアム」が幻想的

2016年2月21日

イギリス生まれのアーティスト、ジェイソン・デカイレス・テイラー(Jason deCaires Taylor)さんは、ちょっぴりユニークな経歴の持ち主。

ロンドンにある美術学校の彫刻科において学士号を取得、一方でダイビングインストラクターとしての資格をも持つ自身の特性を生かして彼が生み出したのは、海の中に彫刻がずらりと並ぶ「海中ミュージアム」です。

【海の中にミュージアムを作り続ける理由】

海をこよなく愛する彼は、彫刻を作りそこでサンゴ礁を育てれば、海やサンゴ礁を保護し、海の生態性をも維持することができるのではないかと考えました。

【世界各地に存在します】

彫刻家としての才能、腕。そして20年以上のダイビングキャリアを持つ彼だからこそ実現した「海中ミュージアム」はこれまで、メキシコのカンクン、さらにはカリブ海・小アンティル諸島南部に位置するグレナダに登場。

【ランサローテ島に新たなミュージアムを建設中】

各地で好評を得た「海中ミュージアム」が新たに建設されているのは、スペイン・カナリア諸島、ランサローテ島の海底12mから14mとなる場所。テイラーさんはここへ『Museo Atlantico』を完成させるべく、同地に拠点を置いて、創作活動を続けています。

【シリア難民をイメージした作品も】

テイラーさんのフェイスブックおよびインスタグラムには、すでにその様子がわかるショットが多数公開されているのですが、これが息をのむような美しさ。

スマホでセルフィーをするカップルに、歩きながらタブレット端末に夢中になる人。


こういった巷でよく見る光景に加えて、シリア難民をイメージした作品『ランペドゥーザ島のいかだ』などもあって興味深い。


【ゆくゆくは自然の一部に】

現代社会を切り取ったかのようなその光景に、サンゴや魚が住み着く。やがて海藻などに覆われ海の一部となって、自然へと還ってゆく……。

2017年1月までに、300体もの彫刻が並ぶ予定だという『Museo Atlantico』。幻想的なその全貌をご覧になりたいというあなたはぜひ、テイラーさんの公式サイトおよびSNSをチェックしてみてくださいね。

参照元:Jason deCaires Taylor [公式サイトFacebookInstagram]
執筆=田端あんじ (c)Pouch

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