2006年から『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載中。原泰久さんによる漫画『キングダム』を、あなたは読んだことがあるでしょうか。テレビ朝日系番組『アメトーーク!』にて行われた企画「キングダム芸人」でその存在を知った、なんて方も少なくないのでは?
今年で10周年を迎えたこちらの作品に、記者(私)がハマったのは1カ月ほど前のこと(遅い)。
「男性が読む漫画でしょ?」そんなふうに思っている女子こそ、読んでほしい。『キングダム』はまさに、そんな作品です。だって何を隠そう、ほかでもない私自身が、初めはそう思っていたからね。
というわけで本日はみなさまに「女性から見た漫画『キングダム』の魅力」を、たっぷりとお伝えしたいと思います。テンション高めにお届けするけど、どうか最後までついてきてくれよな!
【大まかなストーリー】
『キングダム』の舞台は、中国の春秋戦国時代。大将軍を目指す少年・信(しん)と、後の始皇帝となる秦国の王・政(せい)の活躍を中心に、戦乱の世を描いた作品です。
【初めこそ躊躇したものの…】
先に挙げたテレビ番組でその存在を知り気になってはいたものの、絵のタッチが苦手だったこと、さらには「中国の春秋戦国時代を舞台にしている」「戦乱の世を描いている」といった点にもさほど興味をそそられず、なかなか積極的になれないでいた私。
【見事に「キングダム沼」へハマる】
しかしあるとき、この作品にハマった女友達に熱量高く勧められ、なんとなしに読み始めたところ、やめられない止まらない状態へと突入。
1冊読み終わったら次の巻を手に取らずにはいられない、続きを読まないと禁断症状を起こすカラダになってしまったのであります。この興奮、この高揚感、昨年ハマりにハマった映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』以来だよぉ! もちろん大人買い、即決定だったよぉ!
【女性から見た漫画『キングダム』の魅力30】
おっといけない、『キングダム』に対する愛があまりにも深すぎて、つい前置きが長くなってしまいました。それではさっそく参りましょう、「女性から見た漫画『キングダム』の魅力」はコレだっ!
1. 男性も女性も味方も敵も、出てくるキャラクターがみんな魅力的。
2. それぞれが歩んできた背景がとても細やかに描かれているため、親近感が湧いてしまう。
3. 親近感が増しすぎて、だんだん友達のように思えてくる。
4. だから名前をすぐに覚えてしまう。登場人物はとても多いのに、不思議なくらい全員の名前を覚えちゃう。
5. 始めは「苦手」と感じていた絵のタッチが、どんどん魅力的に思えてくる。
6. イケメンパラダイス。
7. イケメンの種類が豊富。「顔がイケメン」「男らしい」「超強い」「頭がいい」「カリスマ性がある」「若くてイキッてるとこが可愛い」「渋くて大人の魅力がある」などなど、とにかく楽しみがいがある。
8. ちなみに、私の推しメンベスト3は、王騎(おう き)、昌平君(しょうへいくん)、政。
あああ、でも主人公の信も好きだし、彼と一緒に切磋琢磨してる蒙恬(もうてん)も素敵だし、とぼけてるのにめちゃ強い騰(とう)も魅力的。あとあと、とにかく頭がキレる李牧(りぼく)や桓騎(かんき)も捨てがたいいいいい!!!
9. 女性キャラも負けず劣らず美女ぞろい。男性たちと肩を並べて戦場で戦う女性キャラたちは、特に魅力的。
10. 彼女たちは強い。超強い。ちなみに私の好きな「強い女性キャラベスト3」は、楊端和(よう たんわ)、羌瘣(きょう かい)、媧燐(か りん)。
11. しかし主要キャラだろうが、容赦なく死ぬ。だからいつも安心できない。
12. 主人公の信をはじめとする主要キャラたちが若いので、思春期っぽいエピソードがたまに出てきてほっこりする。
13. 史実に基づいている。そして 「生」も「性」もきちんと描かれているので、非常にリアル。
14. すべての巻において、一切 “中だるみ” がない。延々と興奮状態が続く。
15. みんなちゃんと成長する。1巻と最新刊の姿を比べると、表情がグッと大人に。「ずっと見守ってきた」かのような気持ちから、感無量になる。
16. 悪役に見えても「なぜそうなったのか」がきちんと描かれているから、憎みきれない。
17. しっかり「戦乱の世」を描いている。血がたくさん流れるし、首もバンバン飛ぶ。何もしていない女性も子供も、命を奪われる。
18. しかし、そこへ至る背景やその場にいる人たちの心情が細やかに表現されているので、気持ちが集中し「グロ」な部分に気を取られない。
19. 普段、戦闘シーンは読み飛ばしてしまうタチの私。しかし、そんなシーンでも1語1句読み飛ばせない。それくらい “ストーリーの密度が濃い” 漫画。
20. 将軍たちの人間的魅力、彼らによる個性豊かな戦術に、気がつけばハマっている。
21. 軍師という存在の偉大さに、感服する。
22. 一緒に戦う仲間を大切にし、互いに尊敬しあっているところにグッとくる。適材適所、グループで動くときにはメンバーそれぞれの個性に沿った役割がきちんとあるのだということを実感できる。
23. 人をまとめる術を学ぶことができる。実際「『キングダム』で学ぶ 乱世のリーダーシップ」(集英社)という本も発売されている。
24. 戦国武将好きなら、きっとハマる。
25. どんなに身分が低かろうと、腕1本と強い心で自らの道を切り開いていく男たちに惚れる。
26. 一方、身分に恵まれていたとしても、だからこそ苦悩し、もがく男たちもいる。彼らがどうにか自分の生き方を見つけていくその姿にも惚れる。
27. 女たちは戦乱の世に生まれた身の上を自覚し、腹をくくって前へと進む。そんな生きざまにも惚れる。
28. 泣ける。感動の涙、悲しみの涙、圧倒的な尊敬の念によって流れる涙、読み進めていくごとに様々な種類の涙が流れる。
29. 「戦う男がいかにカッコイイか」ということを、改めて実感できる。
30. イイ男ぞろいなので、女友達と一緒に彼らの魅力を語りあいたくなる。
だから世間の女子たちお願い、四の五の言わずに、とりあえず読んで!
【1巻を手に取ったら最後、もうその魅力から逃れられない!!】
ホントにね、「戦い」「戦乱」といったことに苦手意識を持っている女子こそ読んでほしいのですよ、『キングダム』。
あえて細かなネタばらしをしなかったのは、まっさらな気持ちで読んでほしいから。
さあみなさん、今すぐ本屋さんに出かけましょう。そして躊躇することなく、『キングダム』第1巻をゲットするのです。そうしたらあとはもう最新号42巻までノンストップだから、覚悟しておいてちょうだいね!
参考リンク:週刊ヤングジャンプ キングダム特設サイト
撮影・執筆=田端あんじ (c)Pouch