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男の子以外は全部CG! 話題の映画『ジャングル・ブック』主演俳優ニール・セディ君に直撃インタビュー「ジャングルはお菓子がいっぱいだったよ」

2016年8月4日

THE JUNGLE BOOK (L-R) MOWGLI (Neel Sethi) and RAKSHA (voiced by Lupita Nyong'o). ©2015 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
[公開直前☆最新シネマ批評・インタビュー編]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画のなかからおススメ作品の主演男優を直撃インタビューします。

今回直撃インタビューしてきたのは、『アイアンマン』のジョン・ファブローが監督したことでも話題の『ジャングル・ブック』(2016年8月11日公開)の主役の男の子・モーグリを演じたニール・セディくんです。

演技経験ゼロにもかかわらず、ディズニーの大作映画『ジャングル・ブック』の主役に抜擢され、共演はすべて動物で、なおかつCGという凄い体験をした彼に、オーディションのこと、撮影のことなどいろいろ聞いてきました。

まずは物語からいってみましょう。

【物語】

赤ん坊のときにジャングルに置き去りにされたモーグリ(ニール・セディ)は、黒ヒョウのバギーラとオオカミのラクシャに大切に育てられました。

ジャングルで生きぬく方法をバギーラに学び、すくすく成長していくモーグリですが、人間を憎むトラのシア・カーンが現れたとき、事態は一変します。彼の命を守るため「モーグリは人間に返した方がいい」という結論を出したバギーラ。

しかし、シア・カーンはモーグリの命を奪おうと虎視眈々と狙っており、シア・カーンの急襲で、彼は一緒に行動していたバギーラと離ればなれになってしまうのです……。

【素で勝負したオーディション】


先週紹介した『ターザン:REBORN』もCGの動物たちが登場しますが、あちらは大人たちのドラマも描かれており、ターザン、ジェーン役のなど俳優も登場。

しかし『ジャングル・ブック』のキャストはモーグリ役のニールくんだけ。動物の種類も多く「これらすべてCGだよ」と言われても「またまた~」と言いたくなるほど、生々しい動物たちがジャングルを飛び回っているのです。

そんな話題作の主演俳優としてデビューしたニール・セディくんがプロモーションで来日。ご両親とお姉さんが見守る中でインタビューしてきました。まずはオーディションの様子から聞いてみましょう。

――オーディションを受けようと思ったきっかけは?またオーディションではどんなことをしましたか?

「ダンスクラスを受講したとき、先生から『ジャングル・ブック』のオーディションがあるって教えてもらったのがきっかけです。

オーディションでは“スポーツが好きだ”って言ったら、“じゃあ、何かやってみせて”と言われ、テニスやったり、テコンドーやってみせたりしました。映画のオーディションだったけど芝居はせずに、ずっと素の僕のままだったから、それが良かったのかもしれません。

あと、スタッフは僕にはエネルギーがある!と思ったみたい。モーグリ役に決まったときはうれしかった!ベッドの上で飛び跳ねました(笑)」

――この映画に出て、あなたの人生は変わったんじゃないですか?

「YES!プロモーションで世界中を旅できるし、いろんなところに映画のポスターがはってあって、自分の顔がいっぱいだから、ときどき周囲の人にバレたりもします。でも学校の友達は映画に出る前と変わらない。同じように仲よく遊んでいるし、学校も変わらず通っています」

【クマのバルーの正体はファヴロー監督?】

――動物たちはCGなんですよね。撮影はずっとブルースクリーンでやっていたそうですが、いちばん楽しかったシーンは? また、完成した映画でいちばん好きなシーンは?

「クマのバルーと歌を歌いながら川を流れていくシーンが最高に楽しかった! 

映画ではクマだけど、あのシーンのバルーのボディは茶色の発泡スチロールのかたまり。バルーの顔はファヴロー監督が演じてくれていたんです。好きなシーンもやっぱりバルーと歌ったシーンですね。いちばん好きなキャラもバルー!」

――バルーファンなんですね! モーグリはジャングルでたくましく生きていますが、実際にニールくんはジャングルで生き延びられそうですか?

「無理です(笑)僕がいたジャングルは、ブルースクリーンだったし、冷暖房完備のスタジオ内には、お菓子がいっぱいあって、好きなだけ食べていいって言われていたんです。だから生き延びられたけど、実際のジャングルへ行ったら僕は1分も持たないと思う(笑)」

【モーグリは僕自身です!】

演技は初めてとは思えない好演を見せたニールくんに、モーグリの役作りについて聞いてみました。

――モーグリ役はどう考えて演じていたんですか?

「モーグリは僕です。だから好奇心旺盛で、冒険心とエネルギーにあふれた男の子だと思って演じていました」

――ニールくんは、モーグリみたいに動物や虫は好きですか?

「動物は大好きです。ロッキーと言う名前の犬を飼っていて、ロッキーと一緒に遊ぶの大好き。本当はもう1匹飼いたかったけど、母にダメって言われてしまいました……。虫は……ちょっとは触れます。この間、手のひらに蜘蛛がいたんですよ、でも手がくすぐったくなって、そうっと手から降りてもらい、後ずさりしました(笑)」

全ての質問に素直な言葉で答えてくれたニールくん。子役の中には芝居について熱く語ったりする子もいるけど、ニールくんは自然体。

クランクアップ後は、また日常に戻って、友だちと一緒に学校へ行っているという普通の12歳男子ってところがいいですね~。きっとファヴロー監督も、そんな彼のフツーっぽさが気に入ったのではないかと。

日本も楽しんだようで、ギョウザ、しゃぶしゃぶ、寿司、お好み焼きを食べたり、京都や広島へも行ったり、プロモーション+家族旅行を楽しんでいたようです。よかったよかった!

ニールくんが大活躍する映画『ジャングル・ブック』。モーグリの冒険を最新テクノロジーで魅せたエンターテインメントの傑作です。ぜひぜひ映画館の大スクリーンで観てくださいね!

撮影(ニール・セディ特写)&取材・文=斎藤香(C)Pouch

『ジャングル・ブック』
(2016年8月11日より、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー)
監督:ジョン・ファブロー
出演:ニール・セディ
声の出演:ビル・マーレイ、ベン・キングズレー、イドリス・エルバ、ルピタ・ニョンゴ、スカーレット・ヨハンソン、ジャンカルロ・エスポジート、クリストファー・ウォーケン

▼『ジャングル・ブック』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=sKszaRvCgig

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