1973年、スペインにすい星のごとく現れ消えていったディスコダンスグループ、「バレエ・ズーム(Ballet Zoom)」。
70年代ならではなサイケデリックなカラフルさと毒気を帯びたポップさ、そしダサいと思いきや、1周回ってむしろカッコイイとさえ思えてくる不思議な中毒性……。
本日はみなさまに、なんとも奇妙でとんでもなくダサかっこいい「バレエ・ズーム」の動画を何本か紹介しちゃいます!
【猫ちゃんになりきって踊ります】
現在YouTubeには、「バレエ・ズーム」によるパフォーマンス動画が複数投稿されているのですが、中でも私が注目したのは猫の動きをイメージした「Cats」という作品。
カラフルな色合い、ボディスーツさながら全身にフィットした衣装を身にまとって、猫のようにしなやかにダンス! 「ニャンニャンニャン」と手招きしたり互いにじゃれたり、ありとあらゆる猫の動きを取り入れて、笑顔で踊りまくるメンバーたち。冒頭に出てくる子猫たちもキュート♥
【CGの古めかしさがイイ!】
しかしこの作品でもっとも注目したいのは、ダンスではなく古めかしいCG。
シルエットのみとなったメンバーの体の中に本物の猫が投影されるという演出は、思いっきりレトロなんだけど、それがかえって新しいの! 悪夢を見ているかのようなサイケな世界観もまた、好きな人にはたまらないと思いまぁす!
【シーソーの上でダンス】
そしてもう1つ、記者の心のツボにがっつり入ってしまったのが、「Equilibrio」なる作品です。Equilibrioはスペイン語で「バランス」という意味らしいのですが……。
鐘の音とともに登場したメンバーの足元にあったのは、なんとシーソー。シーソーの端と端に1人ずつメンバーが乗っかってギッコンバッタン、その後は1人シーソーの中心でバランスを取りながら力強くダンス。
……なにこれ新しすぎる! 必死な笑顔が最高にダサい!(ほめてます) そもそもシーソーをこんなふうに使おうというその発想がすんごいよ。常人には絶対に、思いつかないよぉ……。
【サイケな世界観がクセになりそう】
そのほか、なにか悪いものでも食べたんじゃないかと心配になるアシッドなパフォーマンス「Platillos volantes」も、個人的に好きな作品の1つ。1度ハマると抜け出せなくなる「バレエ・ズーム」の独特すぎる世界を、あなたものぞいてみてはいかがでしょうか。
参照元:YouTube [1] [2] [3]、Mashable
執筆=田端あんじ (c)Pouch