世の中にはたくさんのアーティストがいて、彼らの中にはときどき、変わった方法で作品を完成させる人がいます。
アメリカのワイオミング州に拠点を置き活動するアーティスト、ダニー・シャーヴィンさんが絵を描くときに使うのは、アクリル絵の具、そして火薬。
【えっ! 火をつけちゃうの!?】
木をキャンバスにして作品を描いたら、その上から火をつける(!)。絵を辿るようにキャンバス上で火が踊り、すべて燃えきって焦げ跡がついたところでようやく完成。
そうして出来上がるのは、フクロウの赤ちゃんや馬、オオカミといった、動物たちをモチーフとした作品です。
【大学生のときに手法を編み出したよう】
なんでもシャーヴィンさんはモンタナ大学在学中にこの手法と出会ったのだそうで、それ以後ずっと、 “燃える絵” を描き続けているのだとか。
ちなみに作品作りをしていないときは、釣りやキャンプなど、家族と一緒ににアウトドアを楽しんでいるらしく、ここから自然への愛が感じられます。私生活がしっかり、作品に反映されていることがよくわかりますよね。
【火が燃える過程も含めて「作品」】
完成した絵はもちろん、独特の風合いがあって素敵。ですが、個人的にもっとも美しいと思うのは、火が絵を包みこんで、やがて消え去っていくまでの時間!
制作過程も含めて、見ごたえ抜群な、他に類を見ない火薬アート。シャーヴィンさんのホームページ「Paint With Gunpowder」やYouTube、そしてフェイスブックにはたくさんの作品が公開されています。興味を持ったかたはさっそく、チェックしてみてはいかがでしょうか。
参照元:Paint With Gunpowder、YouTube、Facebook
執筆=田端あんじ (c)Pouch