ハローキティにマイメロディ、リトルツインシスターズ。数々の有名キャラクターを世に生み出してきたサンリオ。
不動の人気キャラもいる一方で、「こんなのいたっけ?」「これはどういう意図で作ったの?」と首をかしげたくなるキャラクターがいるのも、サンリオキャラクターの特徴。なかでも不思議度がかなり高めなのが、1989年に登場した「笑う女」です。
【「笑う女」って名前からしてスゴイ】
まず、キャラクターなのに「笑う女」というネーミングが気になります。「ちょっぴりホラー入ってる……」と感じてしまうのは、私だけ? とにもかくにもひとまず、「笑う女」の公式プロフィールをご覧になってみてください。
「『はははは』の笑い声とともに、いつも突然みんなの前に現れる。明るい笑顔で、周りのみんなを、HAPPYにしちゃう不思議な女の子」
【見覚えはあるけどこんな名前だったとは】
クレヨンで描かれたようなラフなスケッチ、鳥さんと一緒に大笑いする女の子の手には鉛筆らしきものが。
幼い頃、たしかにこの子を見かけた記憶はあるけれど、まさかこんなにもド直球な名前だったとは……ただただ衝撃でございます。しかも「いつも突然現れる」って。人間を超えた存在、なのかな!?
【「笑う女」の同期にもうひとり謎キャラが】
ちなみに「笑う女」が登場した89年は、「ぽんぽんひえた」というこれまた謎すぎるキャラも登場しているのよね。「アイスの当たり棒がほしくて、何本もアイスを食べてお腹をこわしちゃう」キャラらしいのですが、みなさんはこの子のこと、覚えてました? 私はまったく、記憶にございません!
「笑う女」や「ぽんぽんひえた」と同じく80年代に生まれたサンリオキャラの有名どころは3人のかみなりさまが可愛い「ゴロピカドン」に「みんなのたあ坊」、「ハンギョドン」に「けろけろけろっぴ」、「ポチャッコ」。このあたりは当時サンリオ好きだった方ならば誰もが知っているメンツ、ですよね。まさか彼らの影にかくれてこんな不思議なキャラがいたなんて……。
【サンリオの第1号キャラは……】
ちなみにサンリオの歴史は古く、公式サイトによれば、1番最初に登場したキャラクターは1973年に誕生した「コロちゃん」。
「おなかがすいた時は、ほっぺのコロッケをたべちゃうよ」という紹介文がパンチありすぎ、これがサンリオキャラクターの長く濃密な歴史のスタートだったのかと思うと、感慨深い心持ちになります。
【心のざわつきが止まりません】
「笑う女」と「ぽんぽんひえた」に共通しているのは、ほんわかしたタッチなのにもかかわらずうっすら狂気を感じてしまう点。真意が読み取りづらい “黒目が見えない笑顔” が、心のざわつきを呼び起こすのでしょうか。
「ああ、あんな子いたよね。いや、いたっけ? いたような、いなかったような……」
すっかり大人になってしまった今現在、私が「笑う女」に対して抱く感想はこんなかんじ。私と同じ80年代生まれか、それ以上の年齢だというみなさまは、「笑う女」のこと、覚えてましたか!?
参照元:サンリオ [笑う女, ぽんぽんひえた, 年代別一覧]
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼サンリオキャラ第1号はキティさんじゃなかったのね……