これから寒くなると、がぜん食べたくなる「焼きいも」。でも、自宅で作ろうとするとなかなかおいしく焼くのが難しいんですよね。安納芋などはもともと糖度が高いけれど、気軽に家で食べるにはちと値段がお高い。
あーーー、石焼きいも屋さんのような甘くてホックホクの焼きいもって、家で簡単に作れないものだろうか……。
食べることにおいては鬼の執念を発揮する私、ついにこんな商品を見つけました。その名も「石焼きいも黒ホイル」! このアルミホイルに包んでオーブントースターで焼くだけで、石焼きいものように甘くなるというんだけど……マジですか!? これは実際に試してみるしかありません。
【甘さが増す秘密】
そもそも、なぜこのホイルを使って焼くと甘みが増すの? 「石焼きいも黒ホイル」を販売している東洋アルミエコープロダクツのオンラインショップを見てみると、こんな説明が。
「さつまいもは加熱するとでんぷんが分解され、麦芽糖へと変化します。この分解を促進するコツは60~70度くらいで1時間ほどじっくり焼くこと。石焼いも黒ホイルなら、通常ホイルの2倍以上、石焼芋器と同等の麦芽糖を生成できるのです!」
な、なるほどー。しかも熱吸収がよいので短時間で焼き上げることができるのだとか。
今回は通常の銀のアルミホイルと比較するために、1本のさつまいも(紅あずま)を包丁で半分に。
それぞれを銀ホイルと黒ホイルで包み、オーブントースターで同時に焼いてみることにしました。
【焼き上がりの時間にも差が!】
目安としては直径4cmの芋の場合、820Wのオーブントースターで15分程度とのこと。我が家のオーブントースターにはワット数の表示がないため、とりあえず、いちばん高温の250度で15分に設定します。さてどうなるでしょうか……?
15分経ち、それぞれのさつまいもに竹串を刺してみますが、どちらもまだ固い。今回買ったさつまいもは直径6cmほど、かなり大きいので、中まで火が通るにはまだまだ時間がかかりそうです。そこでさらに10分、追加で加熱して様子を見ます。
10分後、黒ホイルのほうは中まで竹串が刺さるように! けれど銀ホイルのほうはまだ竹串は通らず……。
そこで黒ホイルのほうの芋は取り出し、銀ホイルのほうだけを、さらに15分ほど加熱。合計40分以上かかって焼き上がりました。
「石焼きいも黒ホイル」の説明には「通常のホイルの約半分の時間で焼ける」とありますが、実際やってみたところ、かなり時間を短縮できることがわかります。もうこの時点でもかなり優秀!
さて、お次は味を確かめなくては……!!
【軍配が上がったのは……?】
アツアツのホイルを手で取ると、まず気づくのが断面のちがい。もとは同じさつまいもなのに、銀ホイルのほうと黒ホイルのほうでは見た目にも差があります。黒ホイルで焼いた芋のほうが、ねっとりとした柔らかな感じが出ているような……。
食べてみると違いは歴然! 「石焼きいも黒ホイル」のほうが柔らかく、じんわりとした甘みが口の中に広がります。いっぽう銀ホイルのほうは少し固さがあり食感もパサパサしていて、甘みもイマイチ。何も知らせずに家族にも両方食べてもらいましたが、満場一致で「黒ホイルのほうが甘くておいしい!」との答えでした。
銀ホイルのほうも食べられなくはないけれど……というか、これまでは「こんなものかな」と食べていたけれど「石焼きいも黒ホイル」で焼いた芋の味を知ってしまったら、もう二度と銀ホイルには戻れないよ!! 黒ホイル、スゴすぎない?
【おうち焼き芋の必需品】
というわけで、おうちの焼き芋にちょっとした革命が起きる「石焼きいも黒ホイル」。簡単に甘くてホクホクの焼き芋を作りたいという方は、ぜひとも使ってみて! 東洋アルミのオンラインショップで214円(税込・送料別途)で販売中のほか、Amazonでも購入可能です。値段も手ごろなので、家に常備しておいてもいいかもね!
参照元:東洋アルミエコープロダクツ
撮影・執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch
▼今回使ったさつまいも。かなり大きい!
▼左が黒ホイル、右が銀ホイルで焼き上げたさつまいも。見た目からして違いが!
▼少し時間が経過したところ。左のほうが黒ホイルを使用したさつまいも。甘くてホクホク!
▼「石焼きいも黒ホイル」。長さ20cmのさつまいもで約12回分使えるそう