フランスで開催された2017-18年秋冬パリメンズコレクションの最終日となる1月22日、ランウェイに登場したのはアメリカ発のブランド「トム ブラウン」。
伝統的でクラシックなスタイルからアヴァンギャルドスタイルまでを網羅した唯一無二のブランドとして知られておりますが、今回のコレクションはファッション素人にとってはちと、難易度高すぎるかも!?
【はじめは個性的だけどシンプルな印象】
はじめに登場するグレーを基調とするスーツスタイルコーデは、一見シンプル。
ジャケットにくるみボタンのような飾りがほどこされていたり、足元が黒い布のようなもので覆われていたり、ヘルメットのような形状の帽子を深く被っていたり(目が見えない)と凝ってはいるものの、パッと見ただけではさほど奇をてらっていない印象です。ジェレミー兄さんのモスキーノのほうが、よっぽど奇抜!
【いや、ぜーんぜんフツーじゃなかったわ!】
……と思いきや、よくよく見るとジャケットやシャツの袖部分が床すれすれにまでビローンと伸びているではないですか。いくらなんでも長すぎるっ。
さらに、さっきとは打って変わって、各箇所の丈が短すぎるスーツが登場。そしてついには、パターンを大急ぎでつなぎ合わせたようにしか見えない、「まだ制作の途中なのかな!?」といった平面的なスタイルも続々出てきて、頭の中が「?」でいっぱい!
【ストーリー性を感じるコレクションです】
最初こそ「理解不能」「オシャレとは、ファッションとは一体なんぞや」といった心持ちになってしまうけれど、ショーを通して見ると、1つの服が出来上がるまでの過程を目撃しているかのようでワクワク。気がつけばあっという間に「トム ブラウン」ワールドへと引き込まれてしまうところは、さすがとしか言いようがありません。
ショーの全貌は、YouTubeやインスタグラムで確認することができます。
美しく、ストーリー性もあって、芸術性は極めて高い。だけど実際に街で着ることができるかと問われたら、なかなか首を縦に振ることができない……。そんなコレクションの数々を、じっくりとお楽しみください☆
参照元:instagramThom Browne、#thombrowne、YouTube
執筆=田端あんじ (c)Pouch