イギリスにあるスポーツジム「David Lloyd Clubs」では、ユニークなクラスが設けられています。
「ナパーサイズ(Napercise)」という60分のクラスで行われるのは、なんと「昼寝」。緊張をほぐすためのストレッチをしたら参加者は全員横になって、そのまま45分間の眠りにつくというのが全体の流れなのだそうです。
【目的はなあに?】
うたた寝する人(napper)とエクササイズ(exercise)の造語だと思われる「ナパーサイズ」。このクラスでは、参加者にアイマスクと毛布が配られ、寝るためのベッドが与えられます。
動画を見てみると、ベッドの端を利用したストレッチで体をほぐしてから、アイマスクをつけて眠っています。室温が整えられたお部屋にはズラッとベッドが並び、インパクトのある風景です。
スポーツジムのサイトによれば、「ナパーサイズ」の目的は、心を生き返らせ、気分を改善し、ほんの少しカロリーを消費することなんですって。
【昼寝がいいことは科学的にも証明されているみたい】
海外サイト「Mashable」が伝えたところによると、「日中に45分間の睡眠をとった人は、睡眠をとらなかった人よりもストレスが軽減された」というアメリカ・ペンシルバニア州のアラゲイニー大学による研究結果があるのだとか。
またカリフォルニア大学バークレー校の研究においても、午後のうたた寝は学習能力を高める可能性があるということが明らかになっているのだそうです。
【知らない人と一緒に寝るのは…なかなか難しいかも】
たしかに実感として、少しの昼寝は生産性を高めてくれるような気がします。生まれ変わったみたいに気分もシャキッとしますし、体に悪いことはないでしょう。眠ることでもカロリーが消費されますし、しっかり眠ったあとの爽快感は変えがたいものがあります。
でもこれ……アイマスクをするとはいえ、知らない人と一緒に寝るんですよね? 旅行などで寝具が変わっただけでもなかなか寝つけなくなっちゃうわたしのような人間は、たぶん無理だわ……。
こんなクラスがスポーツジムに設けられるくらい、ぐっすり眠ることが難しい時代になっているのかもしれませんね。
参照元:YouTube、David Lloyd Clubs、Mashable
執筆=田端あんじ(c)Pouch