開放的な気分になりがちな夏は、夜のおでかけも増えるのではないかと思います。
帰りが遅くなってしまうときは、不審者や痴漢に極力注意したいところ。
治安情報サイト「ガッコム安全ナビ」の調べによれば、4月から6月の期間と比べて、7月から9月は痴漢や声かけが増えるのだそうです。また夏は、自転車やバイクを使用した事件が増える、とも。夏休みで知らない土地に出かける機会もあるので、普段以上の注意が必要とのことでした。
この調査で興味深かったのは、不審者が好んで身に着ける色の傾向についてです。
【モノトーン率高し】
不審者が好んでつける色は1位が黒(49.1%)で2位が白(13.3%)、3位が青(9.3%)、4位が灰色(8.7%)。このモノトーンが多いという傾向は、調査開始時から変わっていないのだそう。
ところが、夏になると、モノトーンの代わりに水色や白といった、明るい色の割合が増えることもわかっています。夏に向けて衣服の色も少しずつ明るく変化するというのは世の中全体にいえることですし、これも必然なのでしょう。
【公開された「不審者アバター」がよく見かける格好な件】
なお、ガッコムは夏に増加する不審者の特徴をまとめたアバターを公開しているのですが、夏用ハットに黄色の前ボタンシャツ、水色のハーフパンツと、フツーにオシャレさん。街中にこういう人、たくさんいますよ。やっぱり服装だけで判別するのは難しいかも……まあ当然っちゃ当然なのですが、ね。
【凶悪犯は目立つ色を身に着ける!?】
もう1つ挙げておきたいのは、犯罪内容によって犯人の服装に一定の傾向がある、という点です。
ナイフなどの凶器を使った事件:水色やオレンジが多い
強盗や詐欺:金色(金髪など)が多い
不審者や痴漢:黒、青、グレーなどが多く、目立たない色が多い
ご覧のとおり、凶悪犯罪に手を染める犯人は目立つ色、不審者や痴漢は目立たない色を身に着ける人が多いようです。もちろん外見だけで判断はできませんが、外出時は、これらのことを参考までに頭に入れておくといいかもしれません。
【子供が狙われやすいのは登下校時&痴漢は夜間帯に急増】
ちなみに子どもが被害を受けた事件は、午前7時から9時の間、そして午後14時から19時の間が80%を占めています。また、痴漢は夜18時から午前3時という夜間帯に集中していて、割合は52.8%となっています。
やっぱり夜は痴漢に注意。自己防衛には限界がありますが、なるべく人通りのある場所を通ったり、防犯ブザーを持ったり、できるかぎりの防衛策を練っておいたほうがよさそうです。
参照元:プレスリリース
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼事件種別の傾向 / 夏になると「動物の出没」も増えるのだそう
▼不審者の特徴の増加減少