最近わたしが1番恐怖を感じたのは、女友達から聞いた「長年付き合っていた彼氏から言われた一言」という話。念のため言っておきますが、100%実話です。
彼との結婚を意識していた女友達は、部屋の更新のタイミングにあわせて、意を決して “結婚に向けた同棲” の相談をしたそうなんです。すると彼から返ってきたのは、「なんで? 付き合ってないじゃん。俺、告白したっけ?」という、思いもよらなかった言葉……!
この話を聞いた瞬間、わたしは「きゃあああああ」と大絶叫。たちまち体が震え上がり、白目をむいて倒れそうになったことは、言うまでもありません。
ここで気になったのがもしかして「大人になったら告白ってしないもの?」という疑問……。
【大人にも「告白」は必要だと思うの】
大人になると、「告白しないで付き合う」という例は、ままあるもの。
わたしにも身に覚えがありますが、初めこそ告白はないものの、一緒にいるうちに「わたしたち(俺たち)付き合ってるんだよね?」と言葉で確認しあったり、彼が友人などに私のことを紹介するとき「俺の彼女」と言ったりすることで、「ああ付き合ってるのか」と再確認するのが常。
【30代以上の男女12名に「告白するか」聞いてみた】
世の中の大人たちは果たして、告白しているのかしていないのか。もしも告白をしないのであれば、なぜしないのか。そのあたりをハッキリさせたくなったので、 Pouch 編集部内で一斉大調査を試みてみました。なお対象としたのは、30代オーバーの男女12名です。
【その1:告白する派の意見】
まずは端々に誠実さを感じられる、「告白する」派のみなさんの意見からご覧ください。
告白する派:男性6名
Aさん「気持ちの区切りが欲しいから告白する」
Bさん「そこははっきりさせておくべき。自然に(付き合うと)なったことがない」
Cさん「言ったほうがわかりやすいし、話が早いから」
Dさん「あやふやな関係でいるのはよくない。はっきりさせたほうがいいし、女性は告白が嬉しいイベントだと思うから」
Eさん「一般的にそれが普通だと思っているから」
Fさん「基本的に、ベッド→ベッド→ベッド→告白がパターン。順番はベッドからだけど、告白はします」
Fさんだけ順序が逆のような気もしますが……まずは体の相性をたしかめたい! と思うのは大人ならではな発想。最終的に告白しているんだから、わたし的には「ちゃんとしている」と思うのですが、さてみなさんはどう思うでしょうか?
【その2:告白しない女子派の意見が切ない】
続いて今回の目玉、「告白しない」派のみなさんの意見はこちら。まずは読んでいるだけで切なくなる、女性篇からどうぞ。
告白しない派:男性4名&女性2名
<女性>
Gさん「だって確認して、振られるのが怖いから」
Hさん「リスキーだから。共通の友達に『アノ子振られたんだ』と認識されるのが辛い」
そうよね、振られるのは怖いしリスキーだよね。わかる。だけど……わたしは「自分たちは付き合っているのだと確信できないままずっと一緒にいる」ことのほうが、怖いし辛いと感じてしまうんです。
これは一体どういう関係なのだろう。何度も自問自答しては、聞くタイミングを逃してしまったばっかりに、相手に尋ねられないでいる。そうこうしているうちに、気がついたら病んでいた。
この典型的な “負のループ” に自分自身がハマりこんだことがあるから、怖くてもリスキーでも、ハッキリさせておきたいと思ってしまうのでしょうけど……。
【その3.告白しない派の男性の意見がえげつない】
お次は「告白しない」派、男性篇です。とにもかくにも、まずはご一読を~!
<男性>
Iさん「言うタイミングがない。大人だもん、脱いじゃってるでしょ? ベッドまで来たなら恋人に決まってる。ただいざやるぞ!というときに『私たちって付き合ってるの?』と確認してこられると、冷めることが多い。もちろん告白するけど、恋人だからベッドなのに」
Jさん「告白したほうが変な空気になる。大人なのにって。告白はリスキー。言ったら引けなくなる。逃げ道がほしい。もし付き合った女性が性格に難ありで別れたくなっても、こっちから告白した場合は別れにくい」
Kさん「大人だからしない。10代はプロセスが大事だけど、大人は経験もあるんだから言わなくてもわかるでしょ?」
Lさん「女性に押し倒されるまで待つ。告白しない。そもそも契約が嫌いだから言わない。『付き合ってるの?』といちいち言ってくる人はだいたい面倒だし、言ってきた瞬間に即逃げる」
【なんだろう、このモヤモヤ感】
……あのう、「告白しない派 男性篇」に出てくるみなさんが「大人だから」を免罪符のように使っているような気がするのは、わたしだけなのでしょうか……?
だって「ベッド=恋人」と考える人が大多数とは考えにくいですし、どういった行動が「付き合っている」になるか決まりはなく、価値観もそれぞれだから、「わかるでしょ?」は通用しないと思うんです。エスパーじゃないんだし、言葉にしなくちゃ伝わらないっていうか。
それに「確認されると冷める」って言われても、確認しないとわからないから意を決して聞いているわけで……。
あげく「逃げ道が欲しい」だとか「言ってきた瞬間に逃げる」だとか言われてしまうと、「やっぱりなんだかんだ言って、オイシイとこだけ味わって責任は取りたくないってこと? それって、ただズルいだけなのでは?」と思わざるを得ないです……。
【結論:やっぱり「告白」or「付き合っていることの確認」は必要な気がする!】
ちなみに冒頭で紹介した女友達に、彼とどんな “付き合い方” をしてきたのか尋ねてみたのですが、返ってきた答えはこちら。
「告白はされていないけど、何度もデートして家まで行ったから、付き合っていると思っていたの。誕生日プレゼントもくれたし、好きとか可愛いとか言われていたし、もちろんそういうコトもした。わたしもついに、大人の恋愛デビューしたんだな、って思ってた」
それなのに、ああそれなのに。最終的に彼の口から発せられたのは「なんで? 付き合ってないじゃん。俺、告白したっけ?」。
やっぱりですね、こういった例を知ってしまうと「告白しなくてもわかるでしょ?」の答えは「いや、言ってくれなきゃわかりません!」に尽きると思うんですよ。これ以上悲劇を生まないためにも、大人であろうとなかろうと、愛の告白は大切だと思った次第です……!
画像:Pouch編集部
執筆=田端あんじ (c)Pouch
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