現在ツイッターで注目を集めているのが、『世界をまどわせた地図 伝説と誤解が生んだ冒険の物語』(定価2700円*税別)という1冊のビジュアル書籍。発売時期は2017年8月28日と少し前なのですが、そのあまりにも魅力的な内容に、改めて熱視線が注がれているようなんです。
日経ナショナル ジオグラフィック社から発売されたこの書籍には、130点を超える美しい古地図や貴重な図版、写真の数々とともに、かつて実在すると思われていた国、島、都市、山脈、川、大陸、種族など、幻の世界が収められています。
「大西洋には、7つの都市を持つ長方形の大きな島がある」「カリフォルニアは海に囲まれた島であり、女性ばかりの楽園だ」「南米のパタゴニアには、3メートル近い巨人が住んでいる」……こんな話が信じられていたなんて!
【あると思ってたのに…実は存在していなかった】
これらはすべて「あるはずのない世界」。伝説や言い伝えだったり、探検家の誤解だったり、はたまた完全なる “でっち上げ” だったりと由来はさまざまですが、歴史を翻弄したことはたしか。
そして、これらの物語が世界中の人々に夢を見させ、恐れさせたこともまた、間違いありません。
【最近になって「実在しない」とわかった島も】
掲載されているのは遠い過去の話だけでなく、ごく最近になって事実が判明した話まであるんです。
たとえば、メキシコ湾にあるとされていた島「ベルメハ」は、1540年にアロンソ・デ・シャーベスが記録していたもの。しかしその後、様々な分野の科学者チームによって、2009年に幻の島だと判明しているんです。2009年って……たかだか10年前じゃん!
もしかしたら世界には、「ベルメハ」と同じ例がまだまだたくさんあるのかもしれません。
あると思っていたものが、実はなかった。その事実だけでワクワクすると同時に背筋が寒くなりますし、虚構が生まれたその背景になにがあったのか、知りたくてたまらなくなってしまいますよね。
【あるはずのない島々を旅している気分になれそう】
そのほか歴史を翻弄した地図の一例として挙げられているのは、アトランティス、悪魔の島、エルドラド、オーストラリアの内陸海、朝鮮島、ブレスター・ジョンの王国、カラハリ砂漠の古代都市、カルサ・マリナの海の怪物たちなどなど。
256枚から成るページをめくるたび、ファンタジーやミステリーやオカルトの要素をまとったお話が現れる『世界をまどわせた地図 伝説と誤解が生んだ冒険の物語』。まるで脳内旅行しているかのような気分になれそうで、想像するに、とっても読み応えがありそうです……!
参照元:プレスリリース
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼こういうお話、幾つになってもわくわくしますよねぇ