2018年2月21日夜に日本全国をかけめぐったのは、大杉漣さん逝去の一報。大杉さんが幅広い世代から深く愛されていたことを改めて知ることとなりました。
この日は大杉さん出演のテレビ東京系ドラマ『バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~』第3話の放送日。
ご遺族、事務所、キャストの方々の意向により放送はいつもどおり行われて、最後の最後にエンディング曲が流れるなか、訃報を知らせるテロップが出ていました。
【バイプレイヤーズはいつも通りの空気で放送】
コメディー要素が強いドラマだからこそ、楽しんでみてもらうために敢えて、最後にテロップを流したのかも……。今回がシーズン2となるこのドラマに大杉さんは企画段階から関わっていたらしく、この演出はおそらく、大杉さんサイドの意向もあったのではないでしょうか。
【最後に演じた役は「大杉漣」】
「スポニチアネックス」の報道によると、大杉さんは収録後に松重豊さんをはじめとする共演者と夕食をともにし、ホテルの自室に戻ったところで腹痛に襲われ、病院に運ばれたとのこと。
松重さんのほか、共演の光石研さん、田口トモロヲさん、遠藤憲一さんが大杉さんの最期を看取ったそうで、みなさんの思いを想像すると胸が苦しくなってしまいます。
俳優たちが本人役を演じるこのドラマが、最後の出演作。つまりは大杉さんほどの名バイプレイヤーが最後に演じた役が、ほかならぬ「大杉漣」役であったということも感慨深いです。
【「ゴチ」でもテロップが流れる】
『バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~』のホームページによれば、2月28日(第4話)と3月7日(第5話・最終回)の放送については、現在検討中とのこと。
また大杉さんがレギュラー出演中の日本テレビ系バラエティ『ぐるぐるナインティナイン』の「ゴチになります!」では、番組の冒頭とラストに追悼テロップを放送。なんと大杉さんがまさかのビリで、このときもまた、ツイッターが大杉さんへのコメントであふれかえっていました。
ちなみに準レギュラーとして出演中のテレビ朝日系ドラマ『相棒16』では、追悼テロップは流れず(この日の大杉さんの出演はなし)。今後については、対応を協議中だということです。
参照元:ZACCO OFFICIAL WEBSITE、テレビ東京、日本テレビ、スポニチアネックス、Twitter @tx_byplayers
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼『バイプレイヤーズ』公式ツイッターにも訃報に関するコメントが
「バイプレイヤーズ」に出演中の大杉漣さんが、本日急性心不全のため急逝されました。心からお悔やみ申し上げます。
本日の第3話につきましてはご遺族、事務所、キャストの皆様のご意向もあり、予定通り放送致します。— 映画『バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』🎬 (@tx_byplayers) February 21, 2018
▼芸能界からも続々コメントが寄せられています
今、漣さんにメールした。信じられない。勘弁してくれよ。あまりにも急じゃないか。僕の目標の人だったんだよ。僕の役者としての指針を作ってくれたんだよ。まだまだ夢を叶えて行こうね、ってついこないだ語りあったばかりだったんだよ。約束したこと終わってないよ。ねぇ、漣さん連絡してよ。
— 要潤 (@kanamescafe) February 21, 2018
https://twitter.com/n_o_m_u_r_a/status/966302073976324096
僕にとっては数少ない助言をいただける先輩、大杉漣さんがお亡くなりになりになりました。ご一緒させていただければ、とても場を和ませていただきました。個人的な相談にも乗ってもらい、役者として、人間として、未来に希望を持たせてもらいました。ありがとうございました。
安らかにお眠り下さい。— 伊勢谷友介 《座右の銘☞挫折禁止》 (@Iseya_Yusuke) February 21, 2018
大杉漣さん。
何度も共演させていただき、大変お世話になった大先輩の、突然の訃報にショックを受けています。
ご冥福お祈りします。
— Yu Shirota(城田優)🇯🇵🇪🇸&STAFF (@U_and_YOU) February 21, 2018
オリンピックを観てね。幸せを感じて、悔しさを感じて、俺は老いてく。いい老いかたをしてるなぁと思ってた大杉漣さんが亡くなった。なにか、早いという感情しかなかった。私ももっと、オリンピックや、野球、そして、自分たちの仕事を健康にしたいなぁと思う人だったな。大杉漣さん早いです。
— 三村マサカズ (@hentaimimura) February 21, 2018
漣さんと初めてお会いしたのは映画守護天使の現場であった。時代は違えどお互いに20代の頃は高田馬場に行き日雇いの肉体労働バイトをしてた事がわかると漣さんは同じ仲間じゃね〜か!と固い握手をしてくれ番号を交換した。それから漣さんにお会いする度に毎回固い握手をしてくれた。漣さん早いよ。。。
— カンニング竹山 (@takeyama0330) February 22, 2018
大杉漣さん。先日ドラマの撮影でご一緒した際、慣れない僕らを終始気遣ってくれました。撮影中は"ヒトリセカイ"をずっと口ずさんでくれていました。親戚の叔父さんの様な親しみで包んでくれました。とても寂しい気持ちでいっぱいですが、どうか安らかにお休み下さい。本当に有難うございました。
— タクマ 10-FEET (@takuma10feet) February 21, 2018
先輩がこうなら俺ら世代が「疲れた」なんて言えねえな。氏と現場を共にするといつもそう思った。どの現場でも爛漫で、愉しく、誰に接するも態度変わらず、真に敬愛できる大きな先輩だった。最期の日まで現場に立った事を、最期の日まで台詞を吐いた事を、心底羨ましく思う。漣さんの冥福を心から祈る。
— 佐藤二朗 (@actor_satojiro) February 21, 2018
俳優は二度死ぬ、という言葉を聞いた事があります。一度目は身体が。二度目は皆の記憶から消える時。
だから僕は、これからたくさん大杉漣さんのこと想ったり、話したり、観たりするんだ!
置いてけぼりを食うのは辛いけど、受け入れて進むんだ!
でも、今はご冥福をお祈りします。— 八嶋智人 (@meganeouji840) February 21, 2018