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【ネタバレあり】ドラマ『バイプレイヤーズ』最終回は大杉漣さんへのラブレターでした / 素晴らしい演出に涙が止まりません

2018年3月12日

大杉漣さん急逝のニュースが伝えられたのは、2018年2月21日のこと。この日はちょうど、大杉さんが出演していたテレビ東京系ドラマ『バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~』第3話の放送日でした。

放送はいつもどおり行われて、その後に予定されていた第4話も第5話も、取りやめるということはなく無事に放送。

最終回となった第5話は、最初から最後まで大杉さんへの愛情に溢れていて、いつもどおりバカバカしい展開だってあったのに、途中から涙で前が見えなくなってしまいましたよ。

【「バイプレイヤーズ」はどんなドラマだったの?】

このドラマでは、大杉さんを始めとする日本を代表する名バイプレイヤー5人が、 “本人役” を熱演。

テレビ東京の朝の連ドラ『しまっこさん』(架空のドラマです)に、ほぼエキストラ同然の “島おじさん” と “島ママ” 役で出演しながら、撮影場所となった島で共同生活を続けていく……といったストーリーとなっています。

【最終話のあらすじ】

第5話、最後の撮影を前に不思議な予知夢を観た大杉さんは、お世話になったドラマスタッフたちに “恩返し” をすることを決意。撮影を終えて東京に戻ることになったメンバーたちは、スタッフの手伝いをかって出た大杉さんを1人残して、島を後にします。

しかし東京に帰ったはずの4人は、大杉さんをサポートするために戻ってくるんです。

無事に撮影を終えてその後開かれた打ち上げの場に大杉さんの姿はなく、 “ひとりでドラム缶風呂に入っている” という設定に。

もしかしたらこのときはもう、大杉さんを見送った後なのかもしれない。ふとそんな予感が胸をよぎって、まぶたが熱くなります。

【そもそも大杉さんが主役の回だったらしいのだけど…】

最後の最後まで、 “演技者” だった大杉さん。田口トモロヲさんが劇中で口にした「あの人(大杉さん)、現場好きだから」というセリフが、しみじみ身に沁みてきます。

第5話の脚本を担当したふじきみつ彦さんのツイッターによると、「第5話は元から我らがリーダー大杉漣さんの回でした」とのこと。

あえて気を回したというわけではなかったのでしょうが、大杉さんをメインに据えた演出が「愛」でしかなくて。おどけた顔も笑顔も泣き顔も、バイプレイヤーズの4人に嬉しそうにかけよっていく姿も、全部が全部愛おしくてたまらなかったです。

大杉さんがラストシーンで発した「じゃ、行きますかね」というセリフも現実とリンクしすぎていて、泣ける……。

【漣さん、ありがとう】

ドラマが終わり、エンディング曲が流れて、もうこれで終わりかと思いきや……。最後に流れたのは、4人のバイプレイヤーズたちが海に向かって「漣さん、ありがとう!」と叫ぶシーン!

ドラマ公式ツイッターは第5話終了後

あなたの笑顔、背中、声。忘れません。また会う日まで。

とつぶやいていました。

わたしも全く同じ気持ちですし、多くの視聴者が同じように思ったことでしょう。大杉さん、あなたのことをずっと忘れません。また会う日まで!

最終回を見逃した方は、テレビ東京の無料配信サイト「ネットもテレ東」で見ることができます(2018年3月14日22:47まで)

参照元:テレビ東京Twitter @tx_byplayersTwitter @fujikimitsuhikoネットもテレ東
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼共演者やスタッフのSNSにも思い出があふれていました



▼漣さん、これからもずっと大好き!

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