毎年3月8日は「国際女性デー(International Women’s Day / IWD)」。“女性の政治的自由と平等のためにたたかう” 記念日にちなんで、アメリカのマテル社が実在の女性をモデルにしたバービー人形の新作を発表しました。
バービー人形のモデルになったのは、歴史上、そして世界で現在活躍している女性14人。職業はさまざま、年齢も生まれ育った国もバラバラの女性たちに共通しているのは、次世代の女性たちを鼓舞するような活躍を見せていること。みんなまぶしいくらいに輝いています。
【女の子は誰でも、無限の可能性が秘められている】
これまで「女性はこうであるべき」といった、ネガティブな意味での “ロールモデル” として取り上げられがちだったバービー。しかし、だからこそマテル社は、ポジティブな意味でのロールモデルの重要性を強く訴えようとしています。
マテル社のホームページで「バービーは、すべての女の子が持つ無限の可能性を呼び起こすブランド」だと語ったのは、副社長兼ジェネラルマネージャーのリサ(Lisa McKnight)さん。
女の子たちはバービーと遊ぶことで、いろんな役割や職業を体験してきた。実際に存在する “ロールモデル” たちに光を当てることで、自分はなんでもできるのだということを思い起こしてもらいたいと、リサさんは話しています。
【2つのシリーズが発売されるよ】
マテル社のサイトによると、新作バービーには2つのシリーズがあるそうです。ひとつは歴史上の女性をテーマにした「Inspiring Women」シリーズ。
モデルに選ばれたのは、女性として初めて大西洋単独横断に成功した、アメリカの飛行士アメリア・イアハートさん。メキシコの現代絵画を代表する画家、フリーダ・カーロさん。
そして、宇宙への最初のアメリカ人有人飛行の軌道を計算するためにNASAが雇用し、「人間のコンピュータ」として働くことになった数学のパイオニア、キャサリン・ジョンソンさんの3人です。なおジョンソンさんは、日本でも先日公開された映画『ドリーム』のモデルとなった人物です。
【世界で活躍する女性たちに勇気をもらっちゃお♪】
もうひとつは「She」と「Hero」を合わせた「Shero」というシリーズ。映画『ワンダーウーマン』の映画監督を務めたパティ・ジェンキンスさんや、アジア系アメリカ人のスノーボードチャンピオンであるクロエ・キムさん。2012年ロンドンオリンピックと2016年リオ五輪女子フライ級で金メダルをとった、ボクシングチャンピオンのニコラ・アダムズさんなどが登場するそうです。
個性豊かで魅力的なバービーたちは、どれもモデルとなった女性たちにそっくりで、見ているだけで元気をもらえます。夢を見る力を与えてくれる人形は、子供はもちろん、大人の目にも魅力的に映るのではないでしょうか。
参照元:Barbie、Mattel、YouTube、Instagram @barbie
執筆=田端あんじ (c)Pouch