大学芋への愛が高じすぎて「日本・大学芋愛協会」を設立、昨年はテレビ番組『マツコの知らない世界』にも出演した会社員・奥野靖子さん。
そんな奥野さんと一緒に、東京・東日暮里にある大学芋専門店に行ったり、大学芋と相性抜群な飲み物を試したりするうち、私もすっかりその魅力に開眼。ああ、DANDAN心魅かれてく……。
そして今回、満を持してご紹介するのがコチラ! 奥野さんに教えていただく「大学芋にちょい足ししたい食べ物」です。酒の肴系からおかず、お菓子、スイーツまで……これまた普通の人には思いもよらないようなものばかり!!
【大学芋にちょい足ししたい食べ物5品を発表☆】
奥野さんイチオシだという「大学芋にちょい足ししたい食べ物」は以下の5品。
1. カレー
2. バニラアイス
3. ホヤの塩辛
4. 南部せんべい(胡麻)
5. おしるこ
……さすが、ただの大学芋好きでは導き出せないような食べ物が入っていますね。とりあえず、この中で手軽に用意できるカレーとバニラアイスの2品を試してみることにしました。
今回も使用するのは、冷凍庫に入れておけばいつでも食べられるセブンイレブンの「大学いも」です。
【カレーにディップ】
まずはカレーから。奥野さんによるとレトルトカレーでもOKとのことなので、レトルトカレーをレンジでチンします。
カレーと大学芋……このふたつを食卓に出されたら、きっと誰もが「?」となってしまうのではないでしょうか。
それぐらい、普通であれば不思議な組合せ。少し勇気が要りますが、ディップして食べてみます。
おおぉー、さつまいものホクホクとした食感がカレーにマッチしてる! 考えてみれば、さつまいもだってじゃがいもと同じいも類なのだから、カレーと相性よくてもなんらおかしくないのかも。
そしてカレーをディップすることで、大学芋の甘みとまろやかさがさらに引き立てられているように感じます。カレーの隠し味にはちみつが合うように、大学芋をコーティングしている蜜に、カレーのとろみとスパイシーさが絡み合い、絶妙に中和した味わいになっているんです。
「ソース的な役割でカレーにディップ! トロ~リ液状の蜜がかかった大学芋のしっとりした食感や甘みとカレーが合います。できたてを食べ逃してしまった場合におすすめですね。飴を絡めたスティック大学芋は、カリカリホクホクの食感が活きてさらにおいしくなりますよ!」(奥野さん)
【バニラアイスでパフェ仕立てに】
続いてはバニラアイス。奥野さんによるとハーゲンダッツがイチオシとのことなので、ハーゲンダッツの王道フレーバー・バニラを用意。
これはスイーツっぽくなると踏んで、デザート風にしてみました。お皿や盛り付けにちょっと気を配るだけで、あら、和風パフェっぽい♡
用意する途中で思い出したのが、奥野さんは以前「お取り寄せした大学芋は、冷凍しておいてそのまま食べたりもします。あえて半冷凍状態で食べるのもおいしいんですよね~」と言っていたこと。
そこで今回はアイスに合わせるということで、私も解凍せずにいただきます!
あんみつやみつ豆にトッピングされているように、バニラアイスと和の甘味は意外と好相性。もちろん、大学芋ともマッチします。冷凍でさらにサクサク度が増した大学芋が、ふんわり柔らかなバニラアイスと合わさって……もうこれは、立派な和スイーツ!
ちなみに以前、私は舟和の芋ようかんをバターで焼いてアイスを添えたものを試したことがありますが、このようにアツアツの大学芋にアイスを添えて、あたたかさと冷たさのハーモニーを楽しむのもよさそうです。
「大学芋パフェは大学芋専門店でも多いんですよ。これはアイスクリームと大学芋の相性が成せる技で、間違いないおいしさです」(奥野さん)
【ホヤの塩辛に南部せんべい、おしるこまで!】
さてここで、カレーとバニラアイス以外の食べ物についても奥野さんに解説をお願いしましょう。やっぱり衝撃的なのは、ホヤの塩辛ですよね……。
「ワンプレートメニューのように、大学芋の上に新鮮なホヤの塩辛をちょっとだけ乗せるんです。お芋の甘みが逆に引立ち、口当たりが絶妙によくなりますよ! ホヤが悪目立ちすることもなく、珍味が新食感を引き立ててくれます」(奥野さん)
どこでも手に入るものではありませんが、もしホヤの塩辛を見つけた際は、ぜひ私も試してみたい!
続いては、東北の名産品・南部せんべい。
「南部せんべいの胡麻の風味が大学芋にマッチしておいしいんです。たこ焼きを煎餅で挟んだ “たこ煎” を食べる感覚で、懐かしい感じ!」(奥野さん)
大学芋も南部せんべいも和のお菓子だけに、相性のよさは想像できますね。ちなみに、ホヤ、南部せんべいともに、青森のラジオ収録で現地の名産品と大学芋のコラボレーション企画をおこなった際の伝説の組み合わせなのだとか。
こんなふうに、地方の大学芋専門店さんに行く機会があったら、その地域の名産品を併せて購入し、食べ合わせを試してみるのもオススメだそうですよ! ツウの楽しみ方だ……!!
最後におしるこですが……?
「大学芋専門店さんとカフェのコラボで食べた一品です。お汁粉の白玉を少なめにして、大学芋をそのまま入れます。しるこの汁が染みて、お芋のホロホロした食感も楽しめます」(奥野さん)
説明を聞くと、興味がわいてどれも食べてみたくなりますね。
【ちょい足しアレンジで新たなおいしさを発見!】
「大学芋はそのまま食べて十分美味しいものですし、そのままが本命。でもアレンジを加えることで新しい美味しさを発見できるのも大学芋の楽しみ方のひとつ。これをきっかけに、大学芋の奥深さを知っていただければと思います。」と奥野さん。
おかずにもスイーツにもなる大学芋だけに、ちょい足しして合う食べ物も多種多彩! 自分でもいろいろと組み合わせて「コレだ!」という味を見つけてみるのも面白そうです。皆さんも、奥深き大学芋の世界をぜひ自宅でも楽しんでくださいね!
取材協力:日本・大学芋愛協会
撮影・執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch