有名漫画の実写化は、昨今特に、よくある話。しかしまさかこの作品が実写映画化されるとは、一体誰が想像できたでしょうか。
2019年に実写映画化が決定したのは、魔夜峰央(まやみねお)さん原作による伝説の “埼玉ディス” 漫画『翔んで埼玉』(宝島社)。埼玉県をとことんイジリ倒すことで知られる “迷作” の主役を務めるのは、二階堂ふみさんとGACKTさんです。
……さてここで、『翔んで埼玉』を読んだことがあるという多くの人が、首を傾げたことと思います。
【ん? このキャスティングで合ってる??】
というのも原作漫画の主人公は、東京都知事の息子であり白鵬堂学院の生徒会長である男子高校生・壇ノ浦 百美(だんのうらももみ)。
そしてもうひとりの主人公は、アメリカ留学から帰国後に白鵬堂学院に転入してくる容姿端麗な男子高校生で、実は埼玉県民の麻実 麗(あさみ れい)。
そうなんです。つまりは2人とも高校生で、男性なんですよ。
【百実を演じるのは二階堂さん】
演技力を買われて百美役に抜擢されたのは、二階堂さん。
当初は「原作の設定を変更して女性に変えようか?」なーんて話も出ていたらしいのですが、ほかならぬ二階堂さん本人が「これ、わたしが男性の役をそのまま演じたほうが面白くないですか?」と提案。
これを機に男性キャラクターのまま映画化されることになったというのだから、さすが演技派と言われるだけのことはありますっ。
【麗を演じるのはGACKTさん】
一方で麗役に抜擢されたのは、GACKTさん。 “容姿端麗” という点では全く異論はございませんが、高校生の役というのはその、だいぶ無理があるような気がするのですが……。
しかし誰よりも “高校生設定” という点に困惑していたのは、GACKTさんご本人だというのだからジワジワきます。
原作者の魔夜先生いわく、「まさかオファーを受けていただけるとは思いませんでした。最初GACKTさんのお名前が上がった時、そこにいた一同全員がのけぞり、次の瞬間、ありか、と頷いたものです」とのことでして、満場一致の決断だったことは明白!
一体どんな仕上がりとなるのか、今から楽しみで夜も眠れませ~ん!
【どんな映画になるのやら…想像がつかないっ!】
『翔んで埼玉』を一言で説明するならば、埼玉版『ロミオとジュリエット(ボーイズラブ篇)』。
東京と埼玉の県境で引き裂かれる2人、そして埼玉解放に向けて革命を起こさんと挑んだ者たち……。感動と同時に、「埼玉から東京に行くには通行手形がいる!」「埼玉県民はそこらへんの草でも食わせておけ!」「埼玉狩りだー!」などといった埼玉への容赦なきディスがさく裂する作品、それが『翔んで埼玉』なのであります。
さらに、映画版には埼玉の宿敵として「千葉」も登場するとか……。そもそもハチャメチャなストーリーなのに、想像だにしなかったキャスティングによって、さらにハチャメチャになりそうな予感!(ほめてます) とりあえずは1日でも早く、特報映像が観たいです……!
参照元:プレスリリース
画像=(c)魔夜峰央『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』/宝島社
執筆=田端あんじ (c)Pouch