旅行に帰省にと、夏休みシーズンは駅や空港がごった返す時期です。
そういった場所で起こりがちなのが、キャリーバッグによる事故。「自分も被害に遭ったことがある」、「誰かに迷惑をかけそうになってしまったことがある」人は、ひょっとしたら少なくないかもしれません。
キャリーバッグによる事故の事例をまとめて公開しているのは、独立行政法人「国民生活センター」です。
【全身打撲や骨折をする例も】
事故が起きているおもな “現場” は、繁華街、駅、階段、そしてエスカレーター。
「キャリーバッグがぶつかって転んでケガをした」
「新幹線を降りたとき、前方を歩いていた人のキャリーバッグに足をとられた」
「階段やエスカレーターの上からキャリーバッグが落ちてきた」
といった声が寄せられていて、背筋がヒヤリと寒くなる話のオンパレード。ケガの内容も、全身打撲や骨折など痛々しいものばかりで、読んでいるだけで体のあちこちが痛くなってくるようです。
【4つの「注意しておきたいこと」】
また Pouch 編集部スタッフも、子供がキャリーバッグに轢かれるところを目撃したことがあるそうで、事故はいたるところで起きているのだということを実感させられます。そういえばわたしも、危うくつまづきそうになったことが何度もあったなぁ……。
「国民生活センター」によれば、こういった事故を起こさないために注意したいことは、次の4点とのこと。
・キャリーバッグは自分で思っている以上に長さを取っているため、回りの安全に配慮すること
・混雑している場所では周囲にキャリーバッグが見えづらいので、手で持ったり、引くときも自分の近くに寄せること
・階段や電車の乗降口など段差のあるところでは、引かずに手で持つこと
・エスカレーターなどに置く場合は、落下しないよう十分注意すること
【混雑した場所だと「視界に入りにくい」】
キャリーバッグを引いたときの長さを測定すると、身長152センチの女性の場合、足のつまさきからキャリーバッグの後ろまで平均137cm、最大で156cmの長さが取られていたそう。
駅など人の多い場所や混雑している場所では、キャリーバッグが周囲の人の視界に入らないことが多いですし、存在に気づきにくい場合もあります。
そのため持ち運ぶときはもちろん、周囲にキャリーバッグを引いている人がいないか注意を向けることも大切。せっかくの旅行で悲しい思いをしないよう、極力気をつけたいものですね。
参照元:独立行政法人「国民生活センター」
画像=Pouch編集部
執筆=田端あんじ (c)Pouch