皮膚表面から放出される気体「皮膚ガス」に着目し、研究を続けてきたという資生堂。2017年4月には「ノネナール(加齢臭)」を発見・発表しているのですが、これに基づいた新たな研究結果が発表されて話題になっているんです。
その研究結果によると、人は緊張によるストレス状態に置かれると「硫黄化合物のような特有のニオイ」を放出するらしいんです……!
【タマネギやニンニクのニオイがするらしい】
資生堂は長年にわたって、体臭の研究を行ってきたとのこと。研究を続ける中で、今回発見した「硫黄化合物のような特有のニオイ」の存在に気がついたのだといいます。
この現象を科学的に確認するために行われたのが、初対面のインタビュアーからの質問に20分間回答し続ける「インタビューストレス試験」。緊張によるストレス状態を作り出した結果、 “ニオイ” を発見。
続いてニオイの原因となる物質を分析したところ、新鮮なタマネギのような臭気を持つ「ジメチルトリスルフィド」と、ニンニクなどネギ属植物に由来する不快臭「アリルメルカプタン」が主要成分であることを見出したんですって。
資生堂はこの2成分を「STチオジメタン」と名付けたそうなのですが、タマネギとニンニクって、想像以上に強烈ですねぇ……。
【ツイッターで話題に】
今回の驚くべき研究結果に、ツイッターユーザーもザワザワ。
「ドラキュラはニンニクじゃなくてストレスに弱いんだ……」
「だから満員電車で具合悪くなるのか!」
「あー、友達が急に匂い出したのこれかも」
「わかる、だって自分が臭かったもん」
「ピリピリした空気って言葉を考えた人は的を射てたのか」
といった具合にコメントがたくさん集まっています。
【ストレスフリーになれば解決するのにね…】
ちなみに資生堂は「STチオジメタン」対策として、ニオイを包み込んで目立たなくする独自の技術を開発したと発表。近いうちに商品として販売されるであろうことが予想されます。
もしもあなたの身の回りの人からタマネギやニンニクの香りがしたならば、その人には相当なストレスがかかっているのかも!?
ストレスを全く感じない社会になればいいけれど、それはなかなか難しい話。だけどできることなら、ニオイをどうにかするよりも、まずはストレスの原因自体を解決したいものですよね。
参照元:資生堂、Twitter 検索「資生堂」
Photo:ぱくたそ
執筆=田端あんじ (c)Pouch