子どもから大人まで幅広~く愛されてきたアニメといえば、フジテレビ系で放送中の『サザエさん』。今や、 “日曜夜の代名詞” 的な存在でもありますよね。
FOD(フジテレビオンデマンド)とAmazon Prime Videoでは、このたび『サザエさん』の第1回放送分から第53回放送分の中から、50回分を一挙に配信開始しているのです!
第1回は1969年10月5日放送なので、今から約50年前の作品ということ。改めて見てみると、作画のタッチや、声優陣の名前などが今とはずいぶん違っているみたいなんですよね。
【待望のデジタル化!】
放送を開始した時期の1969年から1979年までは、フィルムで制作され保存されてきたという『サザエさん』。2019年でアニメ放送50周年を迎えることを記念して、今回、貴重な初期フィルム作品をデジタル化したのだといいます。
デジタル化される前のフィルムは倉庫に眠っていたらしく、公式には見ることができなかったのだそうで、絵のタッチも今と全然違うので、当時を知る人にとっては懐かしく、また当時を知らない人にとっては新鮮に映るのではないでしょうか。
【第1回は絶対に観ておきたいよね】
なにがなんでも観ておきたいのは、やはり第1回放送分の『75点の天才!』と『押売りよ こんにちわ!!』。
カツオが75点のテストを持ち帰るところから始まる『75点の天才!』は、いい点をとってフネさんとサザエさんに褒められたものの、ワカメに悪い点数の答案が見つかってしまう……という、実にカツオらしいエピソード回。
口止めとして、ワカメにお気に入りのペンを渡すというソツのなさも含めてカツオらしくって、「こういうところは昔から変わらないんだな~」としみじみしてしまいます。
『押売りよ こんにちわ!!』では、サザエさんが大活躍。
次々やってきてはあの手この手で物を売りつけようとする “押売り” たちを、持ち前の “スルー力(りょく)” でかわしてゆくサザエさんの雄姿を目にすることができるようなので、きっと観終わった後にスカッとできる、はず!
【懐かしいアノ声がよみがえる】
……と、このようにストーリーの面白さもさることながら、もうひとつ注目しておきたいのが声優陣。
放送開始から変わらない加藤みどりさんによるサザエさんの声と、貴家堂子さんによるタラちゃんの声。
さらには今は亡き永井一郎さんによる波平さんや、麻生美代子さんによるフネさんの声を聴くことができるという点は、特に昔から『サザエさん』を観てきた者にとってたまらないのではないでしょうか。
【カツオの声が「ドラえもん」!?】
個人的に驚いたのは、カツオの声を当時担当していたのが、『ドラえもん』でおなじみの大山のぶ代さんだという点!
「大山さんの声=ドラえもん」のイメージなので、大山さんバージョンのカツオが、一体どんな雰囲気なのか気になります……!
年末年始という家族が集まる機会に観ることができるので、みんなで鑑賞を楽しむというのもアリかもしれません。気がついたら、50回分あっという間に観終わってたりして!?
参照元:プレスリリース、FOD
執筆=田端あんじ (c)Pouch