2019年4月初頭現在、Youtubeで再生回数11万超を誇る1本の “歌ってみた動画” 。
そこに映っていたのは、聴き惚れずにはいられない美声で『アヴェ・マリア』を熱唱する1人の男性の姿。すぐそばには小さな女の子の姿も見えます。
気になるのは、伴奏するピアニストは正装をしているのに、歌い手の男性はTシャツにハーフパンツという非常にラフな格好をしている点。これっていったい……どういう状況なんでしょうかね!?
【正体は「遊びにきていたパパと娘」】
動画の投稿者はほかならぬ歌い手の男性本人、ジャスティン・ジグリエロ(Justin Gigliello)さん。
ジグリエロさんはこの日家族とともに、アメリカのフロリダ・ディズニーに併設の最高級ホテル、ディズニー・グランド・フロリディアン・リゾート&スパを訪れていた模様。
歌を披露することになったきっかけを作ったのは、そばにいる小さな女の子、ジグリエロさんの娘さんでした。彼女がピアニストに直接「演奏にあわせてパパが歌ってもいい?」とたずねたのだといいます。
【「うちのパパすごいでしょ?」なお顔がかわいい】
これまでに何度かYouTubeに “歌ってみた動画” を投稿しているジグリエロさん。
きっと娘さんにとってもパパの歌は自慢に違いなく、その証拠に、パパが『アヴェ・マリア』を歌っているときの娘さんの表情はどこか誇らしげに見えるんですよね。
【観客も視聴者も感動】
ピアノ演奏にあわせて披露されたパパの歌は、伸びやかな声と見事なビブラート、ドラマチックな抑揚と、なにをとっても完璧でした。日曜日のお父さん的な思いっきりラフな服装からは想像だにできないような、プロフェッショナルな歌唱です。
歌い終わった瞬間に鳴り響いたのは、惜しみない拍手と歓声でした。動画をみた視聴者のみなさんも、その場にいた観客たちと同じ気持ちになっていたようで
「泣きました」
「今年のファーザー・オブ・ザ・イヤーにノミネート決定」
「美しい声、美しい瞬間」
「娘さんはあなたのことをとても誇りに思っていると思います」
「あなたの歌を楽しんでいる娘さんの姿が好き」
といった具合に、たくさんのコメントが寄せられています。
【このパパはいったい何者?】
飛び入りの、即興的な歌唱にもかかわらず、ここまでのパフォーマンスができるジグリエロさんってばいったい何者?
じつは彼、アメリカの名門音大・ボストン音楽院の声楽科出身、現在は声楽とピアノの先生として働いているのだそう。なるほど、やっぱりそのへんの素人ではなかったんですね。
それにしてもこの動画、プロレベルの美声を堪能できるのはもちろん、親子の仲の良さにほっこり癒されてしまうこと必至。歌そのものも娘さんとの幸せなファミリーっぷりも感動的な、ある意味史上最高の「歌ってみた動画」かもしれません。
参照元:YouTube
執筆=田端あんじ (c)Pouch