台風が過ぎてからも、不安定な天気が続いた関東地方。気圧のせいか、なんだかわたしも心が晴れない日が続いていました。
すっきり晴れた青空や、綺麗な星空を見てのんびりしたいな……そうだ、プラネタリウムなんかいいのでは? ひとりでゆったり満天の星空を見上げながら、宇宙に思いを馳せた〜い!
毎月1のつく日(1日、11日、21日)は「ステキなぼっちの日」。というわけで今回は、おひとり様プラネタリウムです! いそいそと出かけたものの、そこには思わぬトラップが待ち受けていました……。
【大人のためのプログラムがあるらしい!】
いろいろと調べてみたところ、どうやら大人のための “ヒーリングプログラム” を取り入れているプラネタリウムがあるらしい!
南の島の上空に広がる星空を見ながら、アロマの香りに包まれる……癒やされたいぼっちにピッタリじゃないですか。
というわけで、今回は東京スカイツリータウンにあるプラネタリウム「天空」で上映されるプログラム『Starry Island 南十字星を見上げて』を観に行くことにしました。
【始まる前にぼっち極まる】
当日、上映30分前に「天空」に向かうと、エントランスにはだ〜れもいません。
ぼっち的には気楽ですが、逆に本当に究極のぼっち状態でプラネタリウムを見るのか……?と、ロビーのスクリーンに投影された映像を見ながら不安になってきました。
ところが、上映開始15分前ともなると……。
めっちゃ人いるやん……。
みんなカップルか友人連れやん……。
10分前から、ロビーではスタッフによる上映プログラムの説明がはじまりました。さながら、テーマパークのアトラクションのようですが、その空気がまたなんとなく辛い。
しかもスタッフが「皆さん、今日はどちらからいらっしゃいましたか〜?」と周囲を見渡すので、目を合わせないよう必死です。なんでこんな前のほうに陣取ってしまったんだろう? こっちを見ないでくれ……!
さらにスクリーンには「スタリウム」という名のファンキーなキャラクター(語尾が「〜スター」)が登場し、会場内の説明をしてくれますが、ソワソワしてしまい内容が頭に入ってきません。
ようやく施設内への入場がはじまったときは、心の底から安堵しました。本当に個人差があるとは思うのですが、あの「ちょっと周りに合わせなきゃいけない空気」の中にひとりでいることが思いのほかきつかったです。
【ぼっちならではのやらかし…】
場内に入ると、美しく照らし出された360度のスクリーンが。よくよく見渡すと、おひとり様の女性は意外にも多く、ようやく心に余裕が出てきます。
「上映さえはじまっちゃえば、暗くて周りのことなんか気にならないよね〜」と、急に元気を取り戻しつつあったのですが、着席してふと困惑。
「あれ、リクライニングって左右どっちのレバーで倒すんだっけ……」
わたしの左隣は、同じくひとりで来ている女性で、すでにシートを倒しくつろいでいる様子。わたしの右隣はカップルの男性で、こちらもしっかりとシートを倒し、彼女と思しき女性と談笑しています。
これは困った。友人と来ていれば、ひとまず間にあるレバーを倒してみる……なんてこともできますが、こちとらぼっちです。
右なの? 左なの? 悩んだ結果、心理的にも左の女性側のレバーを引くことに。
エイッ!
見事に隣の女性の座席が沈みました。ああ……。
スミマセンスミマセンと平謝り。申し訳ない……快く許してくださったから良かったものの、このときばかりはぼっちの身を呪いました。ちなみにその後、アナウンスで「リクライニングシートは右のレバーを……」と説明が……もっと早く言って!!
皆さん、もしぼっちでリクライニングを倒すときは、焦らずあわてず説明を聞くか、勇気を出して隣の方にたずねましょうね……。
【ゆったりリラックスできました!】
こうして涙目になりながらはじまった上映プログラムですが、南の海の浮かぶ小さな島を取り巻く星空や海の様子、星座の説明や珍しい「ナイトレインボー」の映像などが観られ、とても充実したものでした。
南国をイメージしたというアロマの香りや、落ち着いたトーンのナレーションも心地よく、まるでその島へほんの少しだけ旅をしたかのような感覚が味わえます。
ぼっちであることも、上映中は少しも気になりませんでした。むしろひとりだからこそ、映像に没頭できたかも。星の世界に静かに身を任せながら、ちょっぴり知識欲が満たされる、とても贅沢な時間を過ごせました。
いわゆる「プラネタリウム」とは少し違うかもしれませんが、まさに大人のための “ヒーリングプログラム”。気持ちをゆったりとリラックスさせるのにぴったりなので、仕事帰りなどにふと思い立って立ち寄るのも良さそう。
もうリクライニングも間違えないので、今度はほかのプログラムを観に行ってみようと思います!
やらかし度:★★★★★
リラックス度:★★★★★★★
リピート度:★★★★★
参考サイト:コニカミノルタ プラネタリウム 「天空」
執筆:森本マリ (c)Pouch