ネット上でたびたび議論が起こる電車内の迷惑行為。
日本民営鉄道協会が毎年実施している「駅と電車内のマナーに関するアンケート」の2019年版によると、「電車内の迷惑行為ランキング」1位は「座席の座り方(詰めない・足を伸ばすなど)」。41.3%の票を集めて、昨年の3位から順位を上げています。
そのいっぽうで気になったのが4位にランクインした項目です。さてあなたは、なんだと思います?
【スマホの使い方が気になる人が増えている】
「2019年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング」の総合順位トップ10は以下の通り。(カッコ内は昨年の順位とパーセンテージ)
1位 (3位) 座席の座り方(詰めない・足を伸ばす等) 41.3%(34.5%)
2位 (4位) 乗降時のマナー(扉付近で妨げる等) 33.2%(34.3%)
3位 (1位) 荷物の持ち方・置き方 32.0% (37.3%)
4位 (6位) スマートフォン等の使い方(歩きスマホ・混雑時の操作等) 31.1%(21.5%)
5位 (2位) 騒々しい会話・はしゃぎまわり 27.6%(36.9%)
6位 (-) 周囲に配慮せず咳やくしゃみをする 20.1%(-)
7位 (5位) ヘッドホンからの音もれ 18.6%(23.2%)
8位 (9位) ゴミ・空き缶等の放置 12.5%(14.2%)
9位 (7位) 酔っ払った状態での乗車 12.3%(15.4%)
10位 (8位) 車内での化粧 11.4%(15.1%)
4位に選ばれたのは「 スマートフォンなどの使い方(歩きスマホ・混雑時の操作など)」。昨年の6位から順位を上げているほか、票数の割合が約10%も増えており、イヤだなと感じる人が増加傾向にあることがわかります。
そのほか迷惑行為の男女別ランキングの「男性篇」では6位から3位にランクアップしており、こちらでも昨年と比べて10%以上も票数の割合を伸ばしていました。
【最も迷惑だと思われているのは「歩きスマホ」】
スマートフォンは身近な存在で、暇つぶしに開いてしまう人は多いはず。しかし仕事など、やむを得ず開くこともあるので、おもにどんな行為が「迷惑」と思われているのか知っておきたいですよね。
そこでチェックしたのは、「『スマートフォンなどの使い方』のうち、最も迷惑に感じる行為は?」というランキングです。ランキング結果は以下の通り。
1位 歩きながらの使用 43.1%(32.1%)
2位 混雑した車内での使用 32.1%(41.8%)
3位 乗降しながらの使用 11.7%(9.7%)
4位 通話の声や着信音 7.8%(10.6%)
1位は「歩きながらの使用」で、票数の割合は4割超。続く2位は「混雑した車内での使用」、3位は「乗降しながらの使用」、4位は「通話の声や着信音」でした。
【改めて気をつけよう!】
歩きスマホは、電車内にかぎらず、いろいろなところでトラブルが起きているのを耳にします。周囲の人に迷惑をかけるだけでなく、自分の身を危険にさらすことにもなるので、気をつけたいものですね。
また、今年から新たに選択肢に加わった「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」という項目も6位と上位に入っていました。風邪やインフルエンザが流行るこの時期には気をつけたほうがよさそうです。
そのほかランクインした項目に関しても、頭に入れておくといいかもしれません。
参照元:日本民営鉄道協会
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:ぱくたそ