現在、我が家には10歳の娘がいます。女の子らしく、だんだんとティーンズ向けの少女小説なども読むようになってきたのですが、あるとき彼女が読んでいた文庫本を見てビックリ!
表紙には「小林深雪/作」とあるではないですか!! 小林深雪さんといえば、私が中学生のころに人気を博していて、私も愛読していた作家さん……!
今もバリバリ第一線で活躍しているだなんて、失礼ながら知らなかった! 30代、40代の皆さんの中には、これを聞いて私と同じように驚きとともに懐かしさで胸がいっぱいになった人も多いのでは……?
【「ティーンズハート」はアラフォーのバイブルだった!】
小林深雪さんといえば、私たちアラフォー世代が思い出すのは、講談社から過去に出ていた「X文庫 ティーンズハート」というレーベル。
折原みとさんに花井愛子さん、林葉直子さん、ゆうき☆みすずさんといった作家たちが名を連ねていて、思い出しただけでも「同世代同士、ちょっとひと晩語り明かそうや」って気分になっちゃいますよね~!
小林深雪さんも、そんなティーンズハートの主力作家だったひとり。当時、『16才♡子供じゃないの』『17才♡奥様は高校生』といった作品が人気だったことを覚えています。
【30年近くの時を経て、驚きの再会!】
とはいえ、その後私も大学生になり、社会人になり、ティーン向け小説はとんと読まなくなり、昔親しんでいた作家さんたちの動向についても知らないままに……。
そして結婚し、子どもができて、30年近く経った今、自分の娘の愛読書としてその名を目にするとは! こんな再会が待ってたなんて思いもしなかったよ……!!
【青い鳥文庫『作家になりたい!』シリーズとは?】
現在、娘が読んでいるのは小林深雪さんの『作家になりたい!』というシリーズ。ティーンズハートと同じ講談社の「青い鳥文庫」というレーベルから出ており、大人気なのだとか。
この作品の魅力を娘に尋ねてみたところ……。
・優しい男の子・雪人さんやイケメンアイドル・悠人などが登場し、恋愛モノが好きな子はキュンキュンできる
・作家を目指す主人公の未央が少しおっちょこちょいで、自分と似ていて好き
・話が面白い。語りが主人公なので、ドキドキワクワクしながら感情移入して読める
・イラストがぜんぶ可愛い!
ちょっぴりドジな主人公に共感したり、小説に登場する男の子たちに憧れたり。少女たちが魅力を感じるところって、時代を経ても変わらないのかもしれないですね。
ちなみに、表紙や挿絵のイラストを担当しているのは、これまたティーンズハートの頃と変わらぬ牧村久実さん! 「小林深雪/作 牧村久実/絵」というコンビネーションも、アラフォー世代は目頭が熱くなると思います!!
【少女たちに胸キュンを届け続ける作家さん】
何十年も変わらず第一線で活動し続け、少女たちの心をときめかせ続けている小林深雪さん。こうして見ると、ホントにすごい作家なのだと改めて感じられますね。
娘によると『作家になりたい』シリーズは第6巻が発売されて、ますますストーリーも盛り上がっているそう。この様子を見ると将来、親子三代で小林深雪さんファンになる日が来ることもありうるかもしれません……!
参考:講談社「青い鳥文庫」
執筆:鷺ノ宮やよい (c)Pouch