日本では2014年に公開された映画『チョコレートドーナツ』が、宮本亞門さん演出で世界初の舞台化。
主人公のルディを東山紀之さんが、ルディの恋人・ポールを谷原章介さんが演じることが話題になっています。
同作は、ゲイのカップルであるふたりが、育児放棄されたダウン症の少年と出会ったことから始まるストーリー。
映画が本当に素晴らしかったので、今回の舞台にも大いに期待してしまいます……!
【3人が描く “家族” のかたち】
シンガーを夢見ながら、ショーパブのダンサーとして日銭を稼いでいたルディ。
そんな日々の中で出会ったのが、ゲイであることを隠し生きてきた地方検事のポールと、母に愛されず育ったダウン症の少年・マルコ。
マルコの母が薬物所持で逮捕されたのをきっかけに、 “いとこ” と偽り、3人は共に暮らし始めます。
ルディとポールは本当の両親のようにマルコを愛し、大切に育てていたのですが……ふとした事件でマルコとの仲が引き裂かれてしまうんです。
差別と偏見で奪われたマルコを取り戻すため、裁判に挑むことを決意したルディとポール。果たして3人は、再び家族に戻れるのでしょうか。
【東山さんのルディはきっとハマり役!】
公式サイトには、ルディに扮した東山さんの姿が公開されているのですが、なんとも艶っぽく美しい……!
表情からは悲哀も感じられて、ますます期待が膨らんでしまいます。
演出家の宮本さんは、東山さんがルディ役に挑戦することに心から敬意を表するとコメント。
ドラァグクイーン役は生半可では演じられないこと、特に今回のルディは難役であることを語ったいっぽうで、東山さんがかつて蜷川幸雄さんの舞台で女形や女性を演じていたことについて言及。
「今回の生々しいドラァグクィーン・ルディをどう演じるか、演出家としてとても楽しみです」
とコメントしています。
東山さんもハマり役ですが、谷原さんのポールも早く観てみたいっ! また実際にダウン症のある高橋永さん、丹下開登さんが演じるマルコも、非常に楽しみです。
【舞台の前に映画もぜひ!】
舞台『チョコレートドーナツ』は、2020年12月7日から12月30日まで、東京・渋谷「PARCO劇場」で上演。
翌2021年からは長野、仙台、大阪、愛知で地方公演を予定しているそうです。
舞台の原作となっているのは、全米映画祭が絶賛し、観客賞を総なめにした映画『チョコレートドーナツ』。
AmazonプライムやNetflixで配信されているので、舞台鑑賞の前の “予習” として、鑑賞してみるといいかもしれません。
参照元:PARCO STAGE、Twitter @amonmiyamoto
執筆:田端あんじ (c)Pouch
宮本亞門 コメント
①この難役に東山さんが挑戦することに、心から敬意を表します。今までドラァグクイーン役は日本でも多くの男優が演じてき ましたが生半可ではできません。特に今回のルディは、傷つき、ボロボロになっても真っ向から社会と戦う、愛情深い人間で す。— 宮本亞門 (@amonmiyamoto) August 27, 2020