未だかつて見たことのない、芸術的なビジュアルの楽器を演奏する動画を見つけました。
メタリックな素材で造られたアート作品のような見た目だけでなく、音色もかなり独特。
浮遊感のある音色が幻想的で、うっとり聴き入ってしまうんです~!
【楽曲との相性が良すぎる】
フランス・パリ生まれのミュージシャン、ループ・バロー(Loup Barrow)さんがYouTubeに投稿した演奏動画で披露したのは、クリストファー・ノーラン監督による「SF映画『インターステラー』のテーマ。
アカデミー賞やゴールデングローブ賞に多数のノミネート経験を持つ、映画音楽作曲家ハンス・ジマー(Hans Zimmer)さんの作品なのですが、楽器の音色との相性が良すぎる……!
そもそも神秘的な楽曲が、この不思議な楽器を使うことでさらにミステリアスに仕上がっている印象です。
【演奏しているのは「クリスタル・バシェ」】
ところで……この楽器の正体は一体なんなのでしょう? まさか、バローさんの手づくりじゃないよね!?
興味が湧いたので調べてみたところ、「クリスタル・バシェ」という名前だそう。
水で濡らした指でグラスをこすると音が出るのと同じ原理で音が鳴るようで、こすったり、叩いたりして演奏するそうです。
改めてバローさんが演奏する様子を見てみると、たしかにこするような仕草を見せてる~!
【「音響彫刻」と呼ばれてるらしい】
「クリスタル・バシェ」を発明したのはバローさん……ではなく、エンジニアの兄ベルナール(Bernard Baschet)と彫刻家の弟フランソワ(François Baschet)の “バシェ兄弟” 。1950年代に誕生したようです。
楽器ではなく「音響彫刻」と呼ばれていて、ひとつとして同じかたちはないのだそう。
「彫刻」と呼ばれるだけあって、フォルムも音色もアーティスティック。メタリックな質感もクールでかっこよく、どんどんその魅力に引きこまれてしまいます。
1度でいいから、生の演奏を体験してみたいものですね!
参照元:YouTube
執筆:田端あんじ (c)Pouch