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『大豆田とわ子と三人の元夫』9話:とわ子「あなたを選んで、1人で生きていくことにした」の意味が深い…最終回直前の内容が濃すぎました

2021年6月14日

2021年6月8日にカンテレ・フジテレビ系で放送された『大豆田とわ子と三人の元夫』第9話。

前回第8話で小鳥遊(たかなし / オダギリジョーさん)とイイ感じになったとわ子(松たか子さん)でしたが、なんと今回第9話では「別れ」を選択!?

とわ子が「1人で生きていく」ことを選んだ理由に泣き、1人でも幸せになれると思えた、私的神回でした。

1人で生きることは、決して「ひとりぼっち」とイコールではないんですよね……(涙)。

【第9話あらすじ】

小鳥遊は「仕事を辞めてマレーシアに移住&現地で新たな仕事をスタートする」ことを計画。

「人生を一緒に生きるパートナーになってくれませんか?」と、とわ子はプロポーズされます。

このことに、元夫たちは慎森(シンシン / 岡田将生さん)を筆頭に、動揺しまくり。

いっぽうのとわ子自身は前向きに考えようとするのですが……!?

【「独りでも幸せになれると思うんだよね」】

とわ子が最終的に選んだのは、結婚ではなく「別れ」。

おそらくその決め手となったのは、

・憧れの建築家のような仕事をしたいとわ子
・その建築家が作った家に住む=とわ子の夢が叶うと表現した小鳥遊

という、価値観の違いのようなもの。

一見すると些細なことにも思えますが、実は全然「些細」ではなくて、こうした「そうじゃないんだよなぁ」の積み重ねで、人はすれ違ってゆくものです。

小鳥遊と別れたとわ子は、そのまま八作(松田龍平さん)が営む店へと出かけます。

そこで2人が交わした会話も、めちゃくちゃ刺さる……!

とわ子:「欲しいものは自分で手に入れたい。そういう困った性格なのかな」
八作:「それはそうだよ。手に入ったものに自分を合わせるより、手に入らないものを眺めてるほうが楽しいんじゃない?」

とわ子:「独りでも幸せになれると思うんだよね、無理かな?」
八作:「全然余裕でなれるでしょ。なれるなれる。」

自分を好きでいるには「自分である」ことが大切。自分を好きになれなかったら、誰かと2人でいたって孤独を感じるものです。

好きになれる自分と一緒にいたい……だから、小鳥遊との「別れ」を決断したとわ子。

独身の私には共感しかないシーンで、ドラマを観ながら「わかる」と何度もつぶやいてしまいました。

【丸ごと愛して生きてゆく】

また今回第9話では、とわ子が今でも八作のことを想い続けていることが明らかに!

なんとなく、そうかな~とは思っていましたが、八作には忘れられない人がいて、しかもその人はとわ子の親友・かごめ(市川実日子さん)というのが切ない……。

つまり、とわ子にとって八作は「手に入らないもの」。

かごめを愛する八作を丸ごと受け止めて、愛して、このままのかたちで生きていく。

そう決めたとわ子は、「あなた(八作)を選んで、1人で生きていくことにした」と宣言するのです。

「欲しいものは自分で手に入れたい」と言っていたとわ子だけれど、人の心となると、そう簡単にはいきません。

手には入らない。だけど、こういう人生もあるのだ。

「結婚や離婚が関係性のゴールではない」と気づかせてくれたとわ子の決断に、盛大な拍手を贈りたい……!

【あのセリフは「伏線」だったんかい】

ちなみに……とわ子は第9話序盤、シンシンとの何気ない会話の中で、

「続編は1作目を超えられないよ」

と口にしているんですよね。

これって、もしかして、「最初の夫・八作(1作目)を、続編(元夫たち&小鳥遊)は越えられない」という伏線~~!?

同作を手掛ける坂元裕二さんの脚本には毎回驚かされますが、今回はさすがに震えてしまいました。

さて、次回はいよいよ最終回。本当に面白いドラマなので、あと10話くらい追加してほしいくらいだよおおおお!

参照元:カンテレInstagram @omamedatowakoTwitter @omamedatowako
執筆:田端あんじ (c)Pouch

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